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大同電鍋の寿命を考えてみる

大同電鍋にはとてもお世話になっている(いきなり何の宣言?!)。とにかく便利で、活用範囲が広い。調理にはもちろん、冬場は加湿器としても活用できたりして。写真は、初代さん。活躍したお台所で、もっと綺麗に撮ってあげればよかった。後悔先に立たず。
初代は日本版のアルミ製Mサイズ,2台(代)目は台湾版のステンレス製Lサイズ。

この記事のテーマは家電の寿命だが、通電しない、機能しない、修理してもやはり壊れる、火を吹いた、などというのはもちろんなのだが、今回わざわざ取り上げた理由は、材質の変性?が使用に耐えうるものなのかどうかの判断がつきにくいもので、自分自身も大いに悩み、また、この悩みに関する情報がネット上に皆無であったためである。

大同電鍋を知らない方もいらっしゃると思うが、簡単にいうと見た目が昭和の炊飯器っぽい蒸し器だ。蒸し器と言っても侮ることなかれで、蒸し料理だけではなく、煮込み料理、炊飯、はてまた、トーストまでとマルチタスクをこなす神家電である。
構造は簡単で、外鍋(いわゆる本体の内側、炊飯器で言うところの外釜)が熱を持ち、中のものを加熱するというもの。外鍋の中に、内鍋や普通の鍋などを入れて、調理することも可能だし、上部にせいろを組み上げて内部容積を増やすことも可能と、多彩な使い方が可能なのが電鍋の最大の魅力なのかもしれない。日本版は特に安全だし。

大同電鍋公式 https://dennabe-official.tatung.co.jp/

当然、ヘビーユースしていると外鍋の内壁・底が汚れてくるのだが(熱による変化、水や料理の成分による変化、焦げつきなど)、そのお掃除方法についてはネットで検索すると公式からの情報含めて数多出てくる。がしかし、どこまでが掃除で対応できる範囲なのか、どうなると外鍋の寿命なのかについては、単純に判断できないこともあるためか、情報が全く無い。今日日の日本でその辺で目にする商品に慣れすぎていると、鍋が変性することにピンとこないかもしれないけれども、例えば、テフロン加工のテフロンが剥がれてきたりする、あんな感じの(全然違うけど)変化が起こる。

私の場合も、クエン酸を使ったお掃除を基本行なってきたのだが、ひどく焦げ付かせてしまった時などは、重曹を使ったり、金たわしで擦るなど、ちょっと乱暴な扱いもした。(金たわしで擦るのはやめた方がいい。やっても優しく)

そうして使い続けているうちに、使用後に外鍋の壁面に白い何かがついているのを発見。汚れたのかと思い、一度綺麗に洗ってから釜の8分目までお水を入れて沸騰させてみると、あちこちに真っ白い付着物がつく。壁面に、1mmあるか無いかの丸い付着物が生じるのだ。洗う→水入れる→沸騰、を何度繰り返しても、同様に、だ(写真撮っておけばよかった・・・・)。外鍋の金属から析出したものなのか、それとも水の中の成分が、熱と金属との化学反応の中で結晶化してみたのか、それもわからない。何が起こっているのかもわからないので、食べ物に使う気にもなれず。
この写真は、乾燥し切った後に撮っているので、上述した内容とは異なるが、壁面の凸凹と白い沈着物が確認できるかと思う。

真っ白のぽちぽちが点在するのが確認できるだろうか。。。
他のユーザーさんの写真でも確認できるが、程度の差はあれどこんな感じで汚れてくるのがアルミ製の特徴かも。

ここで一言書いておきたいが、大同電鍋は長ロングセラー商品であり、健康被害などは聞いたことがない(台湾では1家に一台以上あるというものだし、台湾在住の元夫の家にも元義実家にもやはりあった)。これだけ長期間愛され続けているものに、問題がある金属が中に含まれているとも思えない。

とはいえ、組成金属の基礎情報が無い上に、化学情報弱者なので検索の方法に問題があったのかもしれないが、どうにもこの現象を理解するための情報を自力で得られず、したがって解決策も自力では見つけられず。
初代で愛着のあるものだし、外鍋以外は全く問題がないこともあって捨てるのも辛くて、外鍋全体を別の金属でメッキすることも考え食器の金属メッキを行う会社も調べたが、結局この方法は現実的で無いと判断した。

そんなこんなで、結局のところ【電気系統の問題はなくても、外鍋に汚れ以外の異変があるなら寿命】と自分自身を説得することに・・・。自分で判断したので、適切な判断では無いかもしれないが、同じような方がいらっしゃるように思ったので、ここに書き残すことにした。

昨日、初代さんにはお疲れ様を言いさよならをしたのだが、書いている今でも何だか心が裂けるような気持ちになる。だって、めっちゃ迷って買った可愛い相棒だし、外鍋の状態が問題なだけで他は問題なく使える状況だったから。今更なのだが、一度公式に外鍋の交換・修理は可能なのか問い合わせをすべきだったなと思う。私はものに愛着を持つタイプの性格をしているので余計にそう感じるのだろうが、すっごい喪失感。初めての台湾料理もたくさんこのこと作ったんだよぅ・・・・オヨヨ。

これからは、外鍋の劣化を少しでも起こさないように、内鍋を使う必要がある時以外は、せいろにのみ調理物を入れるようにしようと思っている。

ちなみに、上でも書いたが大同電鍋は超おすすめ家電の1つ。そして、1台目を購入される方のお悩みで多くきくのが、どのサイズを買うべきか、というものだ。
最初Mを購入した時は、お皿などを外鍋内に入れるには小さくて、Lにしておけばよかったと思った。そして、同じ理由でLを勧める方も多くいる。
私の場合、Lも使ってみたい、ステンも使ってみたい、台湾版も使ってみたい、ということで、初代とは異なる条件のものを買い足したのだった。そしてL購入後に、M用のせいろを買い足してみた。
これがまたですね、Mに公式販売されているステンレスせいろを組み合わせることで、使い勝手が爆上がりして、これが最善の使い方なんじゃないか?!などといまでは思っている。もちろん作る量が多い方は、Lとせいろがベストなのかもしれない。それぐらい、せいろ一つで電鍋ライフのQOLが爆上がりする。
せいろといえば、天然素材のせいろは見た目が素敵で食卓にそのまま出せるし心躍るものがあるが、公式のステンレス製せいろは、手入れが楽で、重ねて省スペースで保管できるし、普通に使っていればカビが生える危険が皆無なので、電鍋本体とセット購入必須の神ツールだと思っている。ご興味あればぜひ一家に一台お迎えください。

大同電鍋さん、今後とも末長くお付き合いいただけますようよろしくお願いします。あまり日本人向けというか日本人っぽく便利に多機能にしようとしたりせずに、オリジナルのシンプルな良さを守っていって頂ければなと期待しています。そして、コードが外れる日本版←これは最高に良いアイデアだと思う。

大同電鍋に関する補足情報
*日本版:調理が終わると自動で加熱終了/保温に切り替わる。加熱終了/保温はスイッチで切り替える。
最近、電気のコードの着脱可能なものが出たが、古いタイプだとコードが外れないので、お掃除の時にちょっと鬱陶しい。
*台湾版:調理が終わると、強い加熱のモードから、保温に自動で移行する。電気のコードが着脱可能はデフォルト。台湾と日本では、コンセントに流れる電圧などが異なるので、変電器と共に使用するのがベターだが、変電器をかまさなくても使えないことはない(推奨はしないが)。




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