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ノーベル平和賞の受賞は平和の世界への一里塚
ノーベル平和賞に原水爆被害者団体協議会が選ばれた。活動を続けてきた皆さんに最大限の賛辞を送りたい。
この「平和な世界」への一里塚を噛み締めて更に世界平和の構築が先に進むように世界に訴えていきたい。
すでに日本には平和賞に値する、日本国憲法がある。平和主義を掲げる。憲法を平和賞にとの活動も目にしたことがある。残念なことに未だ実現していない。二つの点を乗り越えていないのではないか。
一つは日本国内の盛り上がりが見られない事。
被団協の活動のような歴史的背景の積み上げが少なく、国内での盛り上がりを欠く。一方ノーベル委員会の見解の中には、日本国憲法に平和賞の価値を見出している動きもある。「国民全体は一般に三人以上で構成される。組織でもない。したがって「日本国民」は賞の基準を外れると制度上の規制を示している。
二つ目はオスロ国際平和研究所が2015年の平和賞予想として「九条の会」を4位の候補として挙げたが同研究所のハルプビケン所長は「(集団的自衛権の行使を容認した)安倍政権による憲法九条の解釈変更には、武力衝突の兆しだとの懸念が、周辺地域から出ている」とした。
9条を守るべきという立場からも「世論調査で日本人の51%が憲法9条を支持すると答えながらも、81%が日米安保条約を支持している。憲法9条を支持する大多数が安保条約を支持するという意味だ。この人達は平和に献身するのではない。むしろ戦争が起こった場合、他の誰かが彼らの代わりに戦ってくれるのを望んでいる」として、「賞をもらうほどのものではない」と批判された。
ノーベル賞の受賞はどうでも良いが、憲法九条が骨抜きされている事実が明らかにされている。日本国民は本当にこれで良いのかと問い掛けたい。
ウィキペディアからの参照、引用多数