結婚にメリットが感じられない話
前回結婚式に感じるもやもやについて語った流れで結婚観についても語ろうかと思う。暇だから。
・結婚相手、別に運命の人じゃない説
私、20代前半くらいまでは結婚とか妊娠出産って特に何も思わずいつかは自分も経験するものなんだろうくらいに思ってたんですよ。20代中盤には結婚しようとしてたし(破談になったけど)。
昔は結婚相手って運命の人なんだって思ってました。今まで出会った異性の中で誰より惹かれる人、一生を共に過ごしたい人が現れて結婚するんだと思っていました。確かにそういう人もいるんだと思います。幸せで羨ましいです。どうかそのままでいてください。
でも私はアラサーまで生きてきて気付いてしまったんです。結婚相手は、大抵の場合運命の人ではなく結婚適齢期にたまたま付き合っていた人でしかないと。
普通に考えれば若い時から恋愛して失敗して人間磨かれて人を見る目を養って適齢期に出会って付き合ってる人なので確かに結婚相手としては比較的相応しい人なのかもだけど、運命の人とは限らない。そして結婚相手として相応しくない可能性も高い。事実日本では3組に1組が離婚すると言われているし、離婚している夫婦のうち3割程度が結婚から5年以内に離婚しているらしい(10年以内だと50%超!)。周りの友達はほとんど結婚してしまったけど何人かはそろそろこちら側に戻ってくるかもしれないですね…(不謹慎)(お待ちしております)
・結婚のメリットって?
まぁ運命の人じゃない可能性が高いのはしょうがないとして、それでも結婚という契約を人と結ぶことにメリットがあるなら行きずりの男と思い切って結婚してみてもいいですよね(それはやめよう)。メリットがあるなら。
私、そこそこの収入あるので扶養控除は使えません。子供も欲しくないので(今の日本に未来が持てなさすぎて子供産みたいと思えない)子供の扶養控除とかも関係なし。産んだとしても同程度の収入がある男性と結婚したら所得制限で保育費用、子供手当、学費補助、給付金等ありとあらゆる金銭支援が受けられない。金銭的メリットは全くないです。
子供もいらず、一緒にいたいだけなら籍入れる必要ないんですよね、苗字変えるのめんどいし。
結婚式に憧れがある人なら結婚式はできるかな。私は参列しまくってるうちにお腹いっぱいになっちゃったのでもういいです。
あ、唯一使えそうなのが浮気した場合の慰謝料請求ですね。使う状況になりたくないけど。
他に何かありますか?一般的なメリット。あったら教えてください。
私を専業主婦にしてくれる高収入の男性が現れれば、扶養控除は使えますね。でも今の時代そんなことできる男性なかなかいなさそう…それか私が夫を専業主夫にするか。でも私の稼ぎで大人2人豊かに暮らすのはなかなか大変そうなので現実的ではないかな…
・こんな国なら結婚して子供産むのになぁ
扶養控除とは別に婚姻控除がある。そもそも国は結婚しても子供産んでも女性に働けというけどいざ働いたら税金の控除も受けられなくなるって旨みなくないですか?専業主婦ばかりだった平成初期までの時代には結婚にメリットを与える制度だったかもしれないけれど今の時代には即してないんですよね。結婚して家庭があれば扶養控除とは別に婚姻控除をしてもらえる、そしたら結婚するメリットありますよね。結婚してほしいならそれくらいのメリット作ってください。
夫婦別姓を認める、旧姓使用をもっと多くの場面で認める&手続きが楽。正直、苗字変えること自体に抵抗は大してないんだけどなんで女性側が当たり前に苗字を変えるって風潮なのが単純に腹が立つのと色々変更手続きしなきゃいけないのがだるいんですよ。そして苗字を変えたとして、結婚した後に作った口座やカードの名前が新しい姓なのは分かる。でも今まで使っていたカードや口座その他もろもろ、自分が気にならない限り別に旧姓のままで良くないですか?その変更手続き考えただけで結婚めんどくさーいってなる。姓を変えなくていい、旧姓のまま使える、旧姓でも郵便が届く、変更手続きしたければ簡単にできる。それくらい今の世の中の技術的に可能では?それなら結婚控除も受けられるし籍入れるか〜ってなる。産まれた子供の姓どうするか問題よく話題になってますけど夫婦別姓の場合は申し出がない限り女性側の姓でいいんじゃないですか?女が産むんだし。むしろ女性が産んでなんで男性側の姓にするかどうするか議論するのかが不思議。俺のタネだろってか?子供孕ませて逃げる男をどうにかできる社会をきっちり作ってから出直してください。
給料上げろ。物価は変わらないというけどね、内容量が明らかに減ってるんですわ。社保やら年金やらで手取りは減って、消費税は上がり、可処分所得減ってるのよ。給料だけ変わらないのおかしいのよ。そして投資をもっと優遇しよう。自分で稼げる金額に限界があるなら他の方法で稼ぐしかないけど日本はその方法が限られすぎている。NISAじゃ足らん、もっと優遇してそれで儲かった人がいれば累進課税で税金もらうんだから大丈夫。今すぐみんなが投資運用したくてたまらなくなるようなキャンペーンが必要だと思う。
勤務時間の短縮。労働時間長すぎ。働いてたら一生終わる。基本リモートワークで、1日6時間勤務(休憩含む)週4勤務が基本(私は水土日休みがいいです)。それで余裕持ってできる分以上の業務を課さない。労働者の同意があってそれ以上やらせるなら残業代出してください。片道30分を超える通勤時間は勤務時間に含める。産休は妊娠したら6ヶ月くらい自由に取れる。つわりが酷い時に使ってもよし、お腹が大きくなってきたら使っても良し。もちろん収入補償付きで。育休は男女一緒に取得が基本で3年間取得可能、時短勤務は中3まで可能にしてほしい。誰でも取得できる年単位の長期休暇の制度を作ってください。定年70とかもっと伸びるかもとか言われて、大学卒業してから50年ずっと働けってか?私って働くために生まれてきたんだっけ?誰にだって自己実現や休息の時間が必要。
年金制度やめましょう。今の人口ピラミッド的にもう実質破綻してるじゃん。もらえる金額が減ると分かりながら保険料納めるの馬鹿らしい。今まで支払った分に利子つけて返還してあとは個人に任せましょう。投資運用するもよし、民間の保険に任せるもよし。
無痛分娩が当たり前。無痛分娩で普通の病院を使えば自己負担無しになるような出産一時金の額。夫も最低でも1年の育休を取得(もはや強制で。時短取るのも基本男性で。)、産むのと母乳あげる以外は夫がやるのが当たり前。どうしても夫が休めない(自営業など)、母子家庭の場合は産後半年くらい身の回りの世話や子供の世話をしてもらえる入居型の施設や在宅サービスがある。だって今の時代祖父母だって働いてて子育ての手伝いなんかお願いできないし。妊娠〜幼児期のタクシー補助とかもあると助かります。この少子化の時代に保育園に入れないっていうのが意味わからないので入りたい人は漏れなく入れられるようにしてください。余ってるよ〜!みんな子供産んで〜!って状態にしてください。
子育て支援に所得制限がない、教育費用に不安がない。色んな場面で所得制限される1,000万程度の年収のサラリーマンって一番損してると思うんですよ。今の世の中で1,000万稼ぐって大変だと思うし、累進課税で税金はばっちり取られて、それで子育てしたら色んな支援が受けられない。先日の18歳未満の子供に10万円給付というのも所得制限がありましたよね。子育てしたら自分より年収低い人より生活が苦しくなるなら稼ぐ気も子育てする気もなくなる。会社の女性の先輩も、仕事復帰して時短で働くと給料は少なくなるのに保育料は所得制限で満額支払だから自分の給与が丸々保育料になってしまうと嘆いていた。ほんと何のために働いてるんだか意味わからんよね。大学まで格安にするか、大学出なくても多様な職業の選択ができる世の中にするかどちらかやってください。今のご時世多くの職業の募集要件が大卒なのに大学行かせるのにはめちゃくちゃ金かかる、そしてそうやって就職しても大して稼げないっていう負のループをどうにかしてくれ。
学生結婚、出産に寛容な社会。大学や専門学校は産休育休制度を設けたり、学生復帰後勉強に支障が出ないように支援してほしい。18歳以上ならいつでも自由に結婚や出産をしていいし周りがそれに合わせてくれる社会にしてほしい。
安楽死がある。長く生きれば幸せなんですかね?どんな状態でも生きてれば幸せなんですかね?ある程度の年齢や病気の状態になったら自分の生死を自分で決められるようにしてほしい。だって今の医療じゃなかなか死なないんだもん。自分で計画的に身辺を整理して自分の人生に満足して終わりのタイミングを決められるのって良くないですか?自分が年取ってから病気や介護で子供や次の世代に重い負担をかけたくない。
…これくらい整っている国なら喜んで結婚して子供産みます。労働環境がもっと良ければ、収入がもっと良ければ、妊娠出産の負担がもっと少なければ、女性の子育ての負担が少なければ、自分の人生をもっと自分でデザインできたら子供産みたいのになぁ。自分で書いててこの国住みてー!ってなった。どこかにないかなこんな国。
ぺたり