オレ流クソ主観素人お笑い論43「コンビの互いの目標」
今回の件で改めて、感じたことを綴る。
賞レースで例えるが、M-1グランプリに出たことがある人と、出たことが無い人がコンビを組む場合。
これは双方の経験値が違うから、互いの目標の強さや方向性が異なることを念頭に置いて相方と接することが大事かなとオレ個人的に思った。
M-1に出たことが無い人は、「出る」ことが目標。
M-1に出たことがある人は、「勝つ」ことが目標。
極端な話、そういう構図になるのはある意味仕方ない。
初めて出る人は楽しむ、全力で取り組む、間違えないようにやる、声を出す、そこからが重要だと考えるかもしれない。
何回か出たことがある人は、ベストを尽くす、絶対に勝つ、魂を込める、その段階だと考えるかもしれない。
経験値が違えば細かい目標は違ってくるものだ。
それをメリットと取るか、デメリットと取るか。
デメリットと取る場合、それはそれでいい。
大事なのはそれを互いが認め合うことが出来るかどうか。
相手は自分と同じ脳ミソじゃないのだ。
だからこそ認め合える関係であってほしい。
片方が一方的に認めて、もう片方が認めなかったらコンビとして成立しない。
双方が認め合ってこそひとつ。
例え少し異なった目標でも、根底が互いにバラバラじゃなければ多少の違いはあって良い。
むしろその細かいズレを、笑いに変えられるくらいなら面白い。
信頼ってそういうことかなと思う。
初めて出た側は色々な感想を抱くだろう。
大会に出てどうだった、やってみてこうだった、ウケた、滑った、ネタを飛ばしてしまった、色々あるだろう。
それはそれで全然いい。
ただ、自分の思考というのを相方に押し付けて振り回すようなことはやめてほしいと思っている。
互いが互いを良しとし、1つの方向に向かっていく。
それはバンド、ダンス、スポーツなど恐らく何でもそうだろう。
要は団結、意志疎通。
チームワーク、コミュニケーション。
それが取れるか取れないか。
個人の目標をどう定めるかは個人の自由。
だがチームの根底、コンビとしての根底を定めることも、それと同じくらい重要だと思い知らされた1ヶ月だった。