完全オレ流障害観16「言葉の解釈」
言葉というのはある面、難しいものだ。
発信者と受信者で解釈が違うことなんて多々ある。
・そんなつもりで言ったんじゃないのに
・あんな言い方をするなんて絶対アイツはオレを嫌っている
など、双方の解釈が行き違うと関係がギスギスしてしまいかねない。
言い方がキツイ人、表現する力が乏しい人はどうしてもいる。
だからこそ互いに正しい解釈、または解釈が一致することがコミュニケーションにおいて重要になる。
発達障害や知的障害の方は、オレ自身がそうだが、言葉通りに受け取ってしまうことがある。
その言葉をそのまま正しいと思ってしまうということ。
例えば、
・「もうお前は明日から来なくていい」と上司に言われて、明日から休みだと思って仕事に行かなくなる
・「やる気が無いなら帰っていい」と監督に言われて、即帰ってしまう
・「文句言うなら食べなくていい」と母親に言われて、即ご馳走さまをする
等々。
これらの表現は解釈が難しい一例に過ぎないが「明日から来なくていい」、「やる気無いなら帰っていい」等と言われたら、
「いえ、やらせてください」
とか、
「やる気が無いように見えたのなら改めます」
とか、
「そこをなんとかご指導してください」
とかいう返答を、言った側は期待するだろう。
敢えて厳しく言って相手を奮い立たせようという意図が、
「わかりました、では明日から休みます」
とか、
「わかりました、ではお先に失礼します」
という返答が来ると残念な気持ちになるだろうし、こんなはずでは、と思うこともあるだろう。
ただ知的障害や発達障害の方は、相手の言葉の意図を正しく読み取れないがゆえにそういう返答をしてしまう方もいる。
本人に決して悪気は無いし、ふざけてるワケでも無い。
言葉通りに受け取ってしまう方に対しては、言葉の裏を読み取らなければならない表現は用いない方が良いと言える。
まあそれが難しいんだけどね。
相手の為を思って指摘したことが、責められたとか、バカにされたとか、物事ってのはいくらでも解釈できるし、自分を正当化しようと思えばいくらでも出来てしまう。
ただ、正当化する前に、言葉をかける前に、今一度、相手の解釈はどうなのかと、それを考えることができれば人間として一歩前進ってとこだろうね。