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【Dark and Darker】プレイレビュー。話題のダンジョン探索型PvPvEゲーム
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▼『Dark and Darker』とは?▼
『Dark and Darker』は、韓国のゲームスタジオ「IRONMACE」が制作したダンジョン探索型PvPvEゲームだ。
”PvPvE”とは、プレイヤー同士が戦闘するPvPの要素と、プレイヤーとコンピューターが戦闘するPvEの要素を掛け合わせたゲーム方式のことを指す。
有名なPvPvEゲームだと『Escape from Tarkov』や『Hunt:Showdown』などが挙げられる。
本作『Dark and Darker』は、他プレイヤーと敵対NPCの2種類の敵が存在するダンジョンを探索し、脱出することを目的としたゲーム内容となっている。
『Escape from Tarkov』と同様に、ダンジョン内で敵に倒されてしまうと、ダンジョンに持参したアイテムや獲得したアイテムは全て消失してしまう為、プレイ時には常に死と隣り合わせである緊張感がある。
本作の特徴的な点は、他の有名PvPvEゲームである『Escape from Tarkov』や『Hunt:Showdown』などといった銃火器を用いた攻撃方法ではなく、剣や弓、魔法などを用いた攻撃方法となっている点だ。
基本的にダンジョンは薄暗く不気味な雰囲気が漂っており、敵対NPCも骸骨やゴブリンなどダークファンタジーな作品となっている。
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ちなみに、他プレイヤーは同じチームなどでは無いがたまたま協力してくれた。
また、『APEX』や『フォートナイト』などのバトルロイヤルゲーム要素も追加されており、徐々にマップの安全地帯が縮まっていき、最終的に安全地帯が無くなればゲームは終了となる。
プレイヤーは、安全地帯が無くなるまでに数個登場する脱出ポータルを見つけ出し、ダンジョンから生還することが目標となる。
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より詳細なゲームプレイを知りたい方は、筆者の配信アーカイブが残っているので、そちらを確認して欲しい。
▼20時間プレイしてみた感想▼
筆者は約20時間本ゲームをプレイした。
このゲームには数種類の役職があるが、ゴゴゴがプレイしたのは基本的に”ファイター”という役職になる。
それに伴い、本レビューはファイターでのプレイ中心の記事となることをご了承いただきたい。
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●緊迫感がありつつも意外とカジュアル
本ゲームを起動して驚いたのがそのマッチメイキングの速さだ。
ソロダンジョンであれば、1つのダンジョンに最大10人のプレイヤーが集まる。その人数のおかげか、かなりスムーズなマッチングとなっており、マッチ待機時間はほとんど無い(2023年08月23日時点)。
そのおかげか、アイテムを全ロストした後も気軽に次のマッチに挑むことができる。
このマッチメイキングの速さは、プレイヤーにストレスを与えずスムーズなゲームプレイ体験を提供してくれている。
ゲームシステム上、どうしてもストレスがかかりがちなルールだからこそ、このマッチメイキング速度はありがたいと感じた。
また、このゲームはバトルロイヤルゲームのように制限時間によって安置が収縮していくシステムな為、プレイヤーやNPCとの会敵やエリアの移動などが頻繁に起こる。
その為、1マッチの長さもソロダンジョンであれば約10分ちょっと程度とかなりお手頃なマッチ時間となっている。
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また、安置収縮や脱出ポータルというシステム上、自分に都合の良い安置や目の前に脱出ポータルが出現したりもする為、運が良ければ他プレイヤーと一度も会わずに安全にダンジョンを脱出したりすることも可能だ。
こうした運要素も比較的カジュアルに遊べる要因の一つだと感じた。
●倉庫にアイテムが集まっていく快感と絶望
初心者のうちは敵MOBを倒すことですら苦労していたが、このゲームに慣れてくると、ある程度は脱出ができるようになってくる。
ダンジョンから脱出できた時の快感は持ち帰るアイテムにもよるが、とてつもない安心感と達成感のダブルパンチだ。
それこそ、エンチャントがされているそこそこ強い装備を持ち換えれた時や、換金アイテムを大量に持ち帰れた時の快感は、このゲームがプレイヤーを魅了する最大の要素となっている。
そして、自分の倉庫に金貨やアイテムが充実していく高揚感はたまらない。
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つるはしを買っては倒されてを繰り返した影響で金貨が無く金欠状態
ただし、どれだけ良い装備をしていても一度ダンジョンで倒れてしまえば、ダンジョン内で手に入れたアイテムも持ち込んだアイテムも全て消えてしまう。
特に良い装備や良いアイテムを持っている時に倒された時の絶望感はすさまじく、このゲームをアンインストールしようという気にさせるほどの挫折感を味わうことになる。
また、ダンジョン内で倒され続けるとポーションなどの持ち込みアイテムや装備を失い続け「気づいたら倉庫に溜まっていた物資がほとんど無くなっていた」なんてこともある。
たくさんのアイテムで埋まっていた倉庫が、寂しくなっていく様は、相当プレイヤーにストレスを与えることになる。
まさに本ゲームはアメとムチ。
PvPvEゲームに根強いファンが居るのも頷ける大きな要因だ。
●自分より装備が強い相手には基本勝てない
このゲームをある程度遊んで気づいたことは「ほぼ確実に自分より装備が強いプレイヤーには勝てない」ということだ。
ファイターはかなり装備依存のキャラクター性能をしているので、ある程度強い装備を持っていないとほとんどの役職に勝つことは難しい。
つまり、ゲーム開始時点の初期装備ファイターとある程度装備をしてきた敵対プレイヤーではまず勝ち目がないのだ。
また、ファイターは盾や鎧を装備している都合上、移動速度が遅くなっている場合がほとんどだ。その為、他プレイヤーを見つけて逃げることも難しい。
とはいえ、上手いプレイヤーは初期装備でも敵対プレイヤーを倒しつつ安定して脱出できるという方もいるのかもしれないが、筆者のプレイスキル程度ではかなり厳しいと感じた。
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ただ、初期装備だからといって他プレイヤーを絶対に倒せないわけではない。
相手の装備や役職次第であれば勝つこともあるし、虚を突いたり環境を利用したり、もちろん盾や回避等が上手くいけばプレイヤーを仕留めることも可能だ。
だが、基本的に自分の装備にエンチャント等があまりついていないような状態であれば戦闘はできるだけ避けた方が良いだろうと感じた。
また、役職や武器ごとにも有利不利が存在するため、どんな敵プレイヤーがいるのか短いマッチ待機画面やキルログなどで確認しておくことを強くおすすめする。
▼システム面の不安要素▼
本ゲームは数度のαテストで正式版がリリースされており、一通りゲームをプレイする分には問題を感じることは無いと思われる。
しかし、いくつか個人的に気になる点があったので以下にまとめておく。
●脱出ポータル
プレイヤーがダンジョンから脱出する為にかかせないのが脱出ポータルだ。
これをいかに他プレイヤーより早く見つけ、安全にポータルを展開できるかがこのゲームの緊張するポイントの1つとなっている。
ただ、数点ほど個人的に気になる要素があった。
1つ目は、ソロダンジョンをプレイ中に脱出ポータルが出現しないバグに遭遇したことだ。
脱出ポータルは地面から生えてくる挙動をとる際に、「ズゴゴゴゴ」というわかりやすい効果音が鳴る。
しかし、とある一本だけは、目の前から生えてくる効果音だけがゲーム終盤まで鳴り続け、脱出ポータル自体は生えてこないというバグに遭遇した。
そのマッチでは無事脱出できずに闇の仲間入りをしてしまったわけだが、こういったバグはゲームシステム上かなりプレイヤーにストレスを与えてしまう為、早急に対応して欲しいところだ。
2つ目は、ダンジョンの別のフロアに脱出ポータルが出現する影響で脱出が困難な場合があることだ。
これは、バトルロイヤルゲームの特徴を含めたゲームシステムである為、仕方がないことであると言ってしまえばそれまでなのだが、せっかく円終盤までフロアを維持したにも関わらず、最後の脱出ポータルが別フロアに生成されてしまった影響で脱出できなかったことがあった。
今後は別フロアに生成されるかもしれないということを考慮して立ち回る必要があるが、どうしても無理な場面の悔しさは計り知れない。
この記事を閲覧してくれたプレイヤーの皆様も、どうか気を付けて欲しい。
3つ目は、マルチパーティーダンジョンの脱出ポータルがバラバラに1つずつ生えてくる点だ。
これはこのゲームを面白くする要素なのかもしれないので否定的な意見ではないのだが、プレイしている時にどうしても思ってしまうのは「3人分の脱出ポータルをくれ…」だ。
もちろん、さらに高難度となる2層目に繋がるダンジョンポータルは3人分のポータルが開く為、そちらにどうぞという開発者側の意図なのかもしれないが、できれば脱出も3人一緒に完遂したいと思ってしまう。
それこそプレイヤースキルや装備によってプレイヤー個人個人が強くなる他ないのだが、せっかく3人でパーティーを組んだにも関わらず1人のみ脱出して、その後の2人がパーティーに襲われて倒されてしまう場面や、逆に2つまでしか見つからずに1人のプレイヤーを置いてきぼりにせざるを得ない場面があるのは切ない。
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こういったケースもこのゲームの面白い点ではある
できれば、終盤くらいはダンジョンポータルのように3つポータルが開く脱出ポータルを出して欲しいなと思うのだが、プレイヤーの皆さんはどうだろうか。
●スキンのステータス変動要素
実は、このゲームのスキンにはステータス変動要素がある。
スケルトンスキンであれば防御等級が下がる代わりに魔法抵抗力が上がるといったステータスとなっている。
このスキンは課金またはトライアンプレベルというダンジョン脱出に応じて貰える要素にて交換が可能となる。
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もちろん、ゲーム内のシステムで交換可能である為Pay to Win(ペイトゥウィン)ではないと言える。
しかし、スキンに能力があるのは筆者的に困惑した点である。
この要素はステータスにそれなりの影響を与える為、好きなスキンに変更するということの敷居が少し上がってしまう。
また、トライアンプレベルはダンジョン脱出が必要な為全てのスキンを揃えるとなるとかなり長時間プレイしなければ叶わないだろう。
そういったことも含めて、この要素は賛否が分かれる点なのではないだろうか。
●フレンドリストが無い
これに関しては後に追加されそうな要素ではあるが、パーティーでプレイする際に他プレイヤーを招待する場合、検索欄にプレイヤー名を記載して検索するか、履歴から招待する等の一手間が必要なのがもどかしい。
フレンドリストから簡単に招待ができるようになればよりストレスフリーなゲームプレイが可能となるので、フレンドリストの実装を期待したい。
●Steam版が無い
これに関しては、本ゲーム開発元の「IRONMACE」が『Dark and Darker』に「ネクソン」の未発売プロジェクトである『Project P3』のコードやアセットなどを流用した疑いがあるとした騒動により、著作権侵害の申し立ての影響でSteamページが閉鎖されたという過去がある為、現段階でSteamではプレイすることができないということとなってしまった。
現代のPCゲームはそのほとんどがSteamでプレイすることが可能な為、Steamユーザーの手に届きにくい場所で突然のリリースとなった本作は少しプレイの敷居が高くなってしまっているのではないだろうか。
Steam版であればフレンドの招待が簡単で、ゲームのインストールも敷居が低い。
今後実現は難しいと思うが、Steam版がリリースされることがあれば嬉しいなと思う。
▼あとがき▼
さて、今回は5000文字を超える長文となってしまったレビューだが、この記事を作ることはまったく苦では無かった。
正直、このゲームのプレイ中に何度も台パンしたし、何度もアンインストールを考えた。
しかし、脱出してアイテムを持ち帰るという単純なゲーム体験が、個人的にかなりおもしろく感じたし、αテストから続けている熱心なファンやトッププレイヤー達には到底手が届かないが、興味深いゲーム体験を届けてくれた。
2層の脱出経験はしたものの、2層のボスの討伐どころかソロダンジョンの洞窟トロールにもまだ勝てていない為、かなりライトユーザーではあるが、このゲームのプレイレビューが書きたいという気持ちを沸き立たせるほどの魅力がこのゲームには詰まっていた。
トッププレイヤー達のような強力な装備に身を包めるようになるのはもう少し先のこととなるだろうが、もし、ダンジョンでゴゴゴを見つけた際は倒せそうだなと思ってもアイテムを全て献上してどこかへ消えて欲しい。
また、よければ、この記事を閲覧したプレイヤーからの意見もいただけると嬉しく思う。
午後野ゴゴゴ 2023/08/24