Evernoteのデータを移行しよう!
今回はEvernoteのデータを上手く移行できたので、そのやり方をまとめようと思います。
Evernote、かつては神ツールでWEBクリップもできるし、クラウド連携のおかげでマルチプラットフォームにも対応しているし、おまけに他者にも共有できるという優れものだったんですよね。
僕自身も長らく愛用していて、何でもかんでもデータをとりあえず置いておく保管庫として利用していました。
しかし度重なるアップデートという名の改悪が続き、ついには無料版だと最大50個のノートと1つのノートブックまでしか使えなくなってしまいました。
有料課金するならばまだまだ現役で使えるツールだとは思います。
しかし現在ではEvernoteに類似の後発サービスも続々と増えてきているので、乗り換えるならちょうどいいタイミングなのかもしれません。
少なくとも、Evernoteにデータを多く溜め込んでいる方であれば、他サービスにバックアップを取っておくのは悪いことではないでしょう。
今すぐEvernoteのサービスが提供されなくなるなんてことはないとは思いますが、念の為に他サービスを検討してみてはいかがでしょうか?
まずはEvernoteのデータを出力
さて、Evernoteのデータの出力ですが、PCのアプリを使用することをオススメします。
出力形式としては、PDF、html、enex(Evernote独自形式)の3種類があります。
ノートの数が数百程度と少ない方はPDFかhtmlに出力して使えばよいでしょう。応用も効きやすいです。
最新バージョンだとファイルが1度に50までしか選択できないのと、一気に50個出力しようとするとほぼ確実にアプリが落ちてしまうので、20~30個ずつノートを選択して出力するとよいでしょう。手間ではありますが、ノートの数が少なければそんなに時間もかからないと思います。
一方でノートの数が1000を超えているような方であれば、数十個ずつチマチマと出力なんてしていられませんよね。
そこで、まずはEvernoteの過去バージョンをインストールしましょう。
上記サイトはEvernote公式フォーラムにアップロードされているEvernoteの過去バージョンとなります(※インストールは自己責任で)。
過去バージョンだと1度に出力できるノートの数に制限がないので、一気に出力することが可能です。
このときの出力形式は、PDFやhtmlだと過去バージョンでもアプリがクラッシュするため、enexをオススメします。
これでひとまず、Evernoteの全データのバックアップが完成しました。
Joplinにデータをインポート
続いて、Joplinというノートアプリをインストールしましょう。
Joplinは簡単に言うと、Evernoteに似ているオープンソースのノートアプリです。暗号化ができたり、自分の好きな方法でバックアップできたり、Evernoteよりも綺麗にWEBクリップができるというメリットがありますが、他の人にノートを共有するときはJoplin Cloudという有料サービスの契約が必要になります。
特にこのWEBクリップ機能がとても優秀で自分はお気に入りです。
また共有についても、Joplinで綺麗にPDFにエクスポートできるので、PDFでの共有で問題なければ特に有料サービスに契約しなくてもいいでしょう。
さて、Joplinをインストールしたら、ファイル→インポートから先ほどEvernoteで出力したenexを選びましょう。
enexを選ぶときにHTMLかMarkdownのどちらかを聞かれますが、これは好みで選んでください。
Evernote側で1ノートだけenexで出力し、どちらが自分に向いているか試してみるといいでしょう。自分の場合はMarkdownのほうが使い勝手がよかったのでMarkdownを選択しました。
これでEvernoteのデータをJoplinに移行できます。
自分でもNotionやら有料版UpNoteやらと色々と試しましたが、このやり方が一番手間がなく、綺麗にデータを移植できました。
もしEvernoteと全く同じノートブック構成のまま移植したい場合は、Evernoteのノートブックごとにenex出力し、Joplinにインポートしてください。
自分の場合はとりあえずのバックアップと、検索で情報が出てくれば大丈夫だと考えていたので、ノートブックごとの出力はしていません。
また、Joplinは個人メモとしては強力なサービスなのですが、他の人と共有するときは前述の通り別途有料サービスが必要となってくるので、PDFにエクスポートするか、GoogleドキュメントやUpNote(個人的に今お気に入りの買い切りノートアプリです)などを使用することをオススメします。
Joplinのいいところと不便なところ(2023年12月18日追記)
あくまでもEvernoteのデータの移行で悩んでいる方のために今回のnoteは書いたのですが、せっかくなので少しだけJoplinのいいところと不便なところも書いておきます。
自分自身もまださほど使い込んでいるわけではないので、あくまで参考程度にしてください。
いいところ
・データを手元に置いておける
→今回Evernoteから乗り換えしようと思ったときに感じたのは、データを手元に置いておけるといざというときに安心だなということです。
もし急になんらかの形でサービスが急遽終了したとしても、手元にデータがあればわりと何とかなると思うんですね。
その点でJoplinはデータを手元に保存できるので、サービスに何か問題が発生したとしてもやや安心だと個人的には感じています。
また、実際には試していないのですが、保存されているデータの拡張子は.mdなので、次に別サービスに移行したいと思ったときも簡単に移行できそうです。
・外部エディターを使用できる
→お気に入りのエディターがあったら、それを使って編集することもできます。使い慣れたテキストエディタがある人には嬉しい機能ですね。
・WEBクリップが優秀
→JoplinはWEBクリップがとても素晴らしいです。サイトを綺麗に保存してくれるのはもちろん、保存した後にPDF化することも可能です。
WEBサイトをPDF保存するときにはGoFullPageなどの拡張機能が有名だと思うのですが、これでPDF化するとページが一部見切れたりするんですよね。
その点Joplinだと綺麗にPDFにしてくれるので、サイトをPDF化したいときにも便利だと感じています。
・検索性がいい
→これは当たり前っちゃ当たり前なんですが、検索も早くて正確にできます。使っていて不便さはないので、検索の利便性に不安を感じる必要はなさそうです。
ただし、PDFファイルの中身検索はできないみたいなので、そういった機能を求めている方には不満があるかもしれません。
不便なところ
・共有機能
→Evernoteだと他の人にノートを共有するのが簡単なのですが、Joplinは有料サービスに契約しないと共有ができないみたいです。無料でも共有できたら便利なんですけどね。
自分は今のところ、共有したいノートがあったときはUpNoteに該当ノートだけ移植するか、PDFで共有することになりそうです。
・場合によってはスマホとの連携が上手くいかない
→自分はpCloudという買い切りクラウドをJoplinの保存場所にしているのですが、Android版のJoplinとpCloudが上手く連携できないみたいです。
ここが解決したらめちゃくちゃありがたいんですけどね……。
何か解決策をご存知の方がいたらぜひ教えていただきたいです。
このnoteがEvernoteからデータ移行で悩んでいる方の一助になりますと幸いです。
オススメnote↓
2023年12月21日追記
「Joplin pCloud」で検索すると1ページ目にこの記事が表示されるようになりました!
SEO強い!
皆さんありがとうございます!