books_2024/04/13.txt
5ヶ月、友達の本を借りっぱなしだった。
桜も咲かぬ頃に借りて、もう今なんか桜ばっかり咲いている。季節の移ろいに狼狽えながらも、僕はなんとなく返す気になれなかった。
極論、返すタイミングを失ったのだ。
だって、詮索されないんだもの。友達…いや、■■に。詮索しない方も、しないほうだと思いません?とか、もう2周目に突入してしまった借りた本を読むふりなんかしちゃって、ベッドに体を許していた。もう、外は茜色をしている。起きたのが確か18時7分で、ちょうど今日で借りっぱ期間5ヶ月を