続・本の散歩 47/69@港区 愛宕神社

画像1 『人生を<半分>降りる』中島義道。若い頃は背伸びをしても理解出来なかったことが何の苦もなく分かる時が来る。40〜50代で分かる類の本書だが、生涯現役と張り切る人たち(特に政治の世界に多い…)には歳に関係なく理解されぬだろうか。著者はある年齢を迎えたら社会と離れて〈半隠遁〉することを薦める。公的な仕事に費やす時間を自分の死や人生を深く考える時間に充てよと。哲学は研究する為のものでなく、そのように生きてこそ意味を持つのだ。長年勤めた会社を辞めたばかりの身が共鳴する。いつか上ったこともある“出世の階段”の下で。

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