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愛の知見
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今日から3泊4日の東京遠征。
まずはお嬢さんたちを撮影する。好きなこと、得意なことを仕事にできた喜びを感じる。
夜は友人とご飯に行く。
知り合ってから10年近く経っている。出会ったころと変わらず凛とした佇まいの友人を見ると、自然と顔が綻んでしまう。
生命として純粋に美しいと思った。
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東京に来る時の定宿が新宿にある。
ここも10年以上使っている。穴倉のような巣のような寝床が好きだ。他の寝床でも、体を休めている人たちがいると思うと心が落ち着いた。
入眠障害がひどく、自宅でもなかなか寝付けない時期もここならすんなりと眠れていた。1日の疲労を癒し、明日に備えて眠るにはちょうど良い宿。
そしてここは余分な感傷を持ち込むことが出来ない。なにしろ狭い。人一人分の空間しかない。こんなところで苦悩したり悪い思い出を反芻するなんて不可能だ。ここには今日と明日しかない。
とても狭いけれど、小さなお祈りすることは出来る。今日が無事に終わることに感謝し、明日も泣いたり笑ったりして生き抜けますように。
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朝食を食べに定食屋さんへ行く。
隣の席のお嬢さんとお兄さんの会話が興味深く、席料を払ってもいいから座っていたかった。
昨晩見た街と同じ街なのに全く違って見える。光がさしているともっとごちゃついていた。光がささない場所は夜より闇が濃かった。
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SMマッチングサイト・Lunaさんの1周年イベントへ。
今回も永遠嬢様と出演する。新しい出会いもあり、仲良しの人たちとは更に仲良くなる。
細々と、末永く遊んでいきたい。
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毎日こんなに楽しくていいのかな。
命を賭けて生きている気分。死にたいと思った時に死ねるように、悔いを残したくない。
今日泊まる宿は普通のビジネスホテルなので、感傷に浸る余裕がある。
感傷よりも今日楽しかったことを思い出して微笑みながら眠りにつきたい。
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また明日ね、と言って別れた人たちの顔を見て喜ぶ日。
毎日好きな人たちと賑やかに過ごす。しかも地元から遠く離れた場所で。こんなにあたたかく迎えてもらえて嬉しい。
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そして友人たちとなんとなく食べたサンドイッチやチョコレートほど美味しいものは無い。
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今日は永遠嬢様の講習会でアシスタントをする。
夜は椿組の「丹下左膳」千秋楽を観る。
生命力に溢れていて、ただただ圧倒されて終わった。ぼんやりと生きている自分を恥じた。
もっと観たい、と思っても今日が最終日。来年はたくさん観たいな。
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友人たちと夕食を食べる。
選んでもらったお店がサイケだった。さすが魔都東京。
帰り道、舞台が組まれている花園神社の前を通りかかる。
閉じた幕の中で団員さんたちが打ち上げをしていた。皆が全身全霊を懸けて作り上げたものを共有させてもらえたんだ、と胸が熱くなる。
紙吹雪が舞っていた。照明が当たってきらきらしていた。この紙吹雪が止んだら、照明が消えたら、現実に戻ってしまう。この時が永遠に続けばいいのに、と心の底から思える光景だった。
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東京遠征最終日。
花園神社では舞台が解体されている。まさに夢の跡で、しばらく眺めていた。
終わった後も尚、活気があった。
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見たかった展示を見に行く。
東京の美術館はすごい。変なにおいがしない。愛知県の美術館はなんというか、その、すえたにおいがする。作品自体は素晴らしくても、受ける印象がどうもいなたい。同じ展示を名古屋でやってもきまらないだろう。
生きていかなければいけない絶望感を常に抱えている。
でも、たまに現れる。それを打ち消してしまうほどの希望と喜び。今回の東京遠征はそれを強く体感した。泣いたり笑ったり、気持ち良くなったり、感情が忙しいおかげで絶望している隙が無かった。
家に帰って荷物を下ろして、猛然と眠った。
東京で見たり聞いた物事が波のように押し寄せてきた。混沌とした夢を見た。
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