日常の些細なこと
8/4
歯医者に行く。
寝転んで口を開けていると、先生がやってきて私の口の中で何かをしていた。
歯を槌で叩いて痛いかと聞かれるので「痛いです」と応える。麻酔を打つと言われたので身構えた。ものすごく痛くて涙が流れた。一番痛い麻酔を打ったので、これ以上ひどい目には合わないだろうとほっとしていたらこれで終わりではなく、この後更に3回打たれた。
病院を出てうつろな足取りで歩いていたら、熟れ熟れの桃が3つで250円で売っていた。買おうと手に取ったら店員さんがこっち方が美味しい、と別の熟れ熟れ桃を勧めてくれた。
嬉しかったので両方買った。
家に帰って食べた。麻酔が残っている口の中はひんやりとしている。腐る寸前の果肉は人肌の温度で、しびれた口の中をぬるぬると動き回っていた。
8/5
ガーターベルトを留めたり、リボンを結んだり、コルセットを締めたり、写真を撮ったりする。
昨日行った桃のお店にまた行く。今日は桃はあまり良くなかった。
代わりにすいかを買う。
Tシャツをべとべとにしながら食べた。
蒸し暑い屋外から帰ってきて、すいかを食べてシャワーを浴びて寝転がっていると、夏休みみたいで楽しい。夏は嫌いだけれど夏休みは好きだ。
8/6
岐阜のストリップ劇場、まさご座に行く。六花ましろさんを見に行く。
ましろさんからは元気をもらうというより、足りないものを補ってもらう気持ちになる。
ここ最近は考え込んでしまうことが多くて常にそわそわしていた。目の前で女の人が踊って裸になっているのを見ていると、焦りも少し和らいだ。