【きのうのにっき】7/23
初めて行った近所のマッサージ店で、少し気になることがあった。
それは、私に付いてくれた担当の方について。
その方は対応がかなり不慣れな感じで、少しおどおどした様子。
きっと不器用な人なんだな、とすぐに察した。
新規客の私に最初の説明を一生懸命してくれていた。
ちょっと不安に思いながらも施術室へ。
ただ、肝心の施術そのものは特に気になる点はなく
黙々と、そして的確にやってくれた。
特に首の張りと肩凝りが辛いと伝えていたところ、
首の骨がダルマ落としのように横へズレていると指摘され、
施術によってそれを治してもらえた。
首の可動域が広がり、肩回りも軽くなって本当に助かった。
失礼ながら、ちゃんとプロの仕事をしてくれたと感心した。
入店時と帰る時とでは印象がまるで変わったし、
個人的にこういう人は応援したくなる。
でも、こんな風に思う客はどれだけいるのだろうか。
入店時のおどおどした様子を見ると、
私がそうだったように正直不快に思われてもしょうがない。
そこの常連である母曰く、その方は新人さんではなく
母自身はどちらかというと苦手、とも言っていた。
残念ながらその感覚は間違っていないと思うし、
”スムーズであること”とは接客の中でそのくらい重要な要素。
長く接客業をしていた私も特にそういう事には敏感だけど、
施術の的確さを知ってからは、それがその方の
ある種のキャラクターのように思えて嫌じゃなかった。
昔ながらの”無骨で腕が確かな職人さん”のような感じに思えた。
ぶっちゃけたことを言えば、
このギャップは別に無くてもいいのだろう。
むしろ無いほうが万人のお客さんが満足できるはずだし、
恐らく今までそれで損したことも沢山あると思う。
でも、もし他の方が対応が美しくて施術がまあ普通だとしたら、
私は断然あの不器用な担当さんのほうがいい。
こんな評価をする新規客もここにいるので、
どうか負けずに頑張って欲しい。
私も頑張るから。
などと、誠に勝手ながら帰り道にそんなことを思った。
自分に秘めた能力を何かしらみんな持っている。