あなたの思考は言葉の質と量で決まります。
ゲバルトというドイツ語は権力と暴力の両方を意味する言葉というのを知りました。日本語では権力と暴力は2つの違う言葉として使われています。ドイツ人は権力という時には同時に暴力を頭に浮かべます。ドイツ人の考える権力は日本人が考える権力とは異なります。時には微妙なニュアンスとして、時には大きな違いを生みます。
人間は言葉を持つことで初めて考えることが出来ます。その国の、その民族の使う言語によって思考も当然変わります。日本人独自の文化や慣習も日本語による影響を強く受けてるはずです。もちろん芸術、音楽もそうだと思う。
言葉があなたの思考の範囲を決めます。種類も深さも決めます。もしあなたが何ヶ国語か使えるなら更に柔軟な思考が出来るはずです。日本語では考えることが出来ないことも英語やドイツ語や中国語やフランス語では考える事が出来る領域があるように思う。
あなたはどのくらいの言葉を知ってますか?ここでは日本語だけを考えます。どのくらいの日本語を知ってますか?言葉を使えますか?その言葉の数が少なければ当然思考する範囲が狭くなる。そしてその言葉を深く知らなければ深い思考も出来ません。それでは言葉を知るために何をすれば良いか。
本を読むことだと思います。
私は普段から3冊くらい同時に読んでるような活字中毒者です。だから言ってるわけではありません。昔からよく言われますよね。本を読みなさい、と。私も言われて来ました。本を読むことで知識を増やすのも重要ですがあなたの言葉の数を増やして質を高めることの方が更に重要です。思考の幅も質も高めることこそ本を読むべき理由です。
あなたの書く歌詞はどうでしょうか?種類と深さはじゅうぶん足りてますか?知ってる言葉の数は足りてますか?質はどうですか?その曲のそのフレーズに最適な言葉は本当にその言葉で大丈夫ですか?もっと他に良い言葉はありませんか?もしあなたが本を読まないソングライターなら、今夜から本を読んでください。間違いなくあなたの作詞に良い影響をもたらします。