演奏が下手でも売れますが歌が下手だと売れません。
事あるごとに色々なところで書いてきたし話してもきました。どんなアーティストが売れるのか。それは誰にも予測は出来ません。でも真っ先に売れる選択肢から外れるのは歌が下手な人です。
当たり前のことを何を今更と思う人がいるかも知れませんが、私からみると歌に本気で取り組んでる人はライブハウス界隈のヴォーカリストでは1割にも満たないのでは無いかと感じます。ミュージシャンと話してみると歌よりも楽器の演奏やアレンジや機材やジャンルに夢中でこと歌に関しては話題になること皆無と言って良いです。
中には売れてる人の名前を挙げて、あの人は歌が下手だけど売れてると言う人がいます。テレビでは歌は極端に下手に聞こえます。歌のバランスが大きくてドライに聞かせてることが多いので当然です。それを歌が下手だと勘違いしてるんです。逆にライブハウスだと歌は極端に上手く聞こえます。音が大きいからです。お酒も入ってるし冷静に聴く状況では無いからです。あなたが歌が下手だと思ってるあの人も小さなライブハウスで歌えばめちゃくちゃ上手いヴォーカリストに変貌します。
売れない理由は何かと問われればそれはたいてい歌です。
歌で決まると言っても過言ではありません。中には容姿と言う人もいるかも知れません。でも容姿のピークは短いです。そして音楽を聴く際には容姿など関係ありません。聴くのは歌です。
人間の耳は人間の声に照準が合ってます。
何度も同じことを書いてます。またかと思う人もいると思います。でもこの常識が全く浸透してません。音楽評論などを読んでみても演奏スタイルがどうのとかジャンル名の連呼とか何に影響を受けたとか、そんなのばかりで最も重要な歌に割かれる割合が極小です。たまに歌に言及されたとしても余りに薄っぺらい。
音楽で最も重要なのは歌です。
そして声そのものです。
あなたの発声はあなたの曲に対して理想的でしょうか。完璧に歌えてるでしょうか。
楽器の演奏や知識やステージ度胸はそのうちついてきます。大きな舞台に立つようになればなるほど自ずと身についてきます。小さなライブハウスでやり続けてる限りそれは悲しいかな身につくことはありません。音楽的向上心があれば上に行くことをどうか望んでください。そしてあなたの歌を磨くことこそがその近道になります。最後にまた念を押します。
人間の耳は人間の声に照準が合ってます。