インタビューの正しい方法。
私はプロのインタビュアーではありませんが日常的に音楽家から話を聞くことがよくあります。話をする、というより話を聴きます。上手くいくこともあったり上手くいかないことも勿論あります。一度だけART-SCHOOLのパンフレット用に木下理樹にインタビュー、というか対談をしたことがありました。彼が対談相手に私を選んでくれたのは、今思うと光栄だし嬉しかったです。
前置きが長くなりましたが、今日は私の考える正しいインタビューの方法を書いていきます。例によって結論からです。
本人さえ気付いていなかった本人の本質を明らかにすること。
これがインタビューの本質だと思います。本人が気付いてること、知ってることであれば自分で話せば良いし書いても良いんです。誰かにわざわざ話を聞いてもらう必要がありません。ではなぜわざわざ話を聞いて貰うのか。
自分の知らない自分を知ることができるからです。
これがインタビューの理想と私は考えます。良いインタビューだな、良い記事だな、と感じるものは全て多かれ少なかれそのような要素を持っています。ではどうやって相手から知られざる相手のことを明るみに引きずり出せば良いのか。
相手の話したい方向に話を誘導することです。
一つの話の中に深掘りしたいポイントや興味深い箇所を見つけてそこを上手く刺激することが出来れば成功です。それほど難しいこととは思いません。音楽家に限らず世の中自分の話がしたい人で溢れています。気持ちよく話をし続けて貰えば良いんです。ポイントは「気持ちよく」です。気持ちよくなればどんどん話題が膨らみます。口が滑らかになります。ふとした時に本人すら気付かなかったことが言葉として出てきたりします。
プロのインタビュアーはどんなことを考えて、どんなことを目標としてインタビューに臨んでるのか、話を聞いてみたくなりました。