歌に拘るようになったのは完全に佐藤千亜妃の影響です。
今まで誰もが知る有名アーティストからライブを始めてもいないプロを目指すアーティスト、インディーバンドまであらゆる音楽家に関わって来ました。幸運でした。彼らに多くの事を教わったし少しだけ教えたし多大な影響を受けたし少しは影響を与えたりして来ました。それらのことを私一人が知ってるだけでは余りに勿体ない、多くの音楽家、特にプロを目指す若い音楽家に知って欲しくてこのnoteを始めました。
私が最も影響を受けたアーティストのひとりに佐藤千亜妃がいます。なんせ彼女に出会う前は私はそれほど歌に拘ってませんでした。別に歌が余り良く無くてもサウンドが格好良ければオーケーでした。若い頃に夢中で聴いていたオルタナ、グランジの影響も大きかったです。今と全く逆のように考えてました。多くの皆さんと一緒です。
佐藤千亜妃は確か6年ほど前の時点でマイクを少なくとも7本所有してました。自分の声がライブ会場でどう聴こえるか、拘り抜いていました。常人では聴き分け不可能なレベルの発声、歌にまで拘ってました。
驚愕の出来事として記憶にあるのはソロ弾き語りライブのサウンドチェックの時のことです。彼女はステージ上で歌いながら周り込みの音から外音を想像してPAさんに指示をこと細かく伝えてました。返しのモニターでは無く外音の指示をステージで歌いながらしてたんです。彼女の指示は的確でした。正確に言えばPAさんが修正した音を聴いて初めて的確だと理解出来ました。少しの変化でお客さんにどう聴こえるかが大きく変わることを彼女は知っています。そして日々、文字通り日々の試行錯誤の結果、その時点で求めるべき最高の佐藤千亜妃の歌を聴かせることに全身全霊を注いでいます。
きっと彼女と同じように歌を磨いてきた人、磨いている人は世界じゅうに、そして日本にもいると思います。そう思い当たるまでに至ったのも彼女のおかげです。このことに関しては直接感謝したこと無かったので近々伝えたいと思います。
今日言いたかったことは、もし佐藤千亜妃ほど歌に拘ってない人は、今日から歌に拘ってください。声に拘ってください。自分史上最高の声を追い求めてください。