倒産したのちどうするかの方針
五月は、人生に夢も希望も目的も何もないうつろな人間です。好きなことよりも嫌いなことのほうが明確ですし、積極的な選択ではなく嫌なものを除外して消去法での選択という消極的な姿勢で生きてきました。たとえばマウスの音が嫌いだからショートカットキーを使う、とか。仕事効率のためではなく、いやなことを避けるために必要なことをするといったふうです。
そんな自分は、いざ就活を始めようとしても、アピールできるものは皆無であります。当然のことではありますがしかし、無職でいようにも環境がそれを許しませんし、ここから逃げて就活をしなかった場合近い未来あるいは遠い未来で後悔するのは目に見えているのです。まあ人間、何をしても何かを後悔すると思いますが。それはさておき、そんな情けない自分のゴールを作り目標と、すべきことを明確化することで自分を鼓舞していくことにしましょう。
1,失業手当をもらわず再就職
2,職業訓練を受けながら就活
3,派遣に登録し、正規登録を目指す
さて、現時点で自分が取れる方針は上記の3つである。一番いいのは当然1となる。自分は失業手当がもらえる対象であり、会社都合であるため給付までの時間もなく実によい状態ではある。しかし失業手当を受給すれば雇用保険への加入期間が再就職して1からやりなおしになってしまう。そのため、可能な限り失業手当を受けずに再就職をして雇用保険の加入期間が通算されるようにしたいところである。幸い、虚ろな人間であり、将来に対する漠然とした不安を抱えていた為にすぐさま受給の必要がない程度の貯蓄はあるので、書類が整うまでに再就職を決めたいところである。可能であれば。
参考:厚生労働省[離職された皆様へ(求職者の方へ)]
しかし、前回記事でも言い訳をつらつらと書いたようにこの状況下で1を達成するのは非常に困難であり、2が最も現実的であるかと思う。ちょうど現在募集している既卒者・第二新卒向けの訓練が存在したので、ここに応募し終活に励んでいきたいと考えている。ただ、訓練は申し込めばだれでも受講できるものではなく、選考も存在するためこれに落ちるということも考え、民間講座を受講し2割の援助を得るあるいは募集期間が異なる他の訓練にも応募するといった保険も考慮し、備えておくべきだろう。
特に私のような人間も増加傾向にあり、倍率も上がっているのではないかと思われるため、念には念を入れて準備しておくことが望ましい。
https://note.com/gogastu/n/ned504baf492a
ただ、訓練を受けていれば「現在こういった訓練を受け即戦力になれるよう励んでいます」というアピールができるのは確かであり、無資格・スキルなしの第二新卒には大きな支えになるのではないかと期待しているだけに、なんとしても受講したいところである。
参考:厚生労働省[公共職業訓練について~離職者、学卒者、在職者の方に向けた職業訓練~]
方針としては掲げているものの3はできれば取りたくないのが本音である。派遣は求められる、必要とされるスキルが高い。派遣を募集する企業は即戦力が欲しいからこその募集であろうからそこは当然だろう。したがって「未経験でもOK、研修あります」といった文言が嘘である可能性も十分に考えられる。そのうえ「研修あります」が記載されていたのにもかかわらず研修を一度も受けることなく社会人になって2年がたった自分はやはり不信感が先に来てしまう。
しかし贅沢を言えるような立場ではないため、一応人材派遣の会社を一通り確認した。そのうえでの私見なのだが、担当となる営業の方によって研修をきちんと受けられた人、受けられなかった人、要望と異なる会社に派遣される、派遣会社と派遣先で契約が異なり板挟みになるなどの課題もあり、もし3の方針を取るのであればきちんと会社を選んでいく必要があるのと同時に、自分が強みとするスキルを持っておくことが大前提であると感じた。もしくは、研修が徹底されている会社を利用することが重要、と。
そうしたことから3の方針を取るのであれば、職業訓練を委託されているような訓練・研修の徹底する体制が整っている人材派遣会社を利用するのが現時点ではよいのではないかと考えている。
1~3を挙げたがこれらの方針は対立するものではないので、結論としては引き続きハローワーク等で就職活動を行いながら、職業訓練施設への見学を行い、人材派遣会社の登録をする総当たり戦を選択する。この総当たり先方からから状況に応じて分岐選択を行っていこうと思う。頑張って生きていこうな。どうしようもなくなったら、まあ。
「会社、倒産です」と告げられた時には正直、どうしていいのかわからなかったし、再就職のハードルが高いだろうなという不安と、もう死ぬしかないという何かよくわからない強迫観念にとらわれていた。現状があの日から変わったわけではないが、冷静に現状を把握することができれば、次に何をすべきなのかを考えることができる。現状把握から目標設定、目標を達成するに必要なことと順序だてて考えていくことが必要なのだ。心の安寧には。
ただ、頼れる機関や制度を知るということはこんなにも心の支えになるのかと驚く。ニュースや新聞でしか知らない「政治」の「省庁」ではなく、日本という国でどのような制度が敷かれていて、どの省庁・機関がどういったことをしているのかをきちんと理解することはこういうときに大事だな、とぼんやりと思った。