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人それぞれの目標があっていい(外国語の発音を学ぶとき)
外国語の発音を学ぼうとして迷路に入ってしまったかたへ、道のりを整理したいと思います!
発音を学ぶときに最初に決めること
発音を学ぶときに一番に決めていただくことはなんでしょうか?
それは、生徒さんの発音の目標についてです。なぜなら、目標を決めれば、自然と発音トレーニング方法が決まってくるからです。
大まかにわけて発音には、3つのレベルがあるように思います。
・通じる発音
・聞き取りやすいクリアな発音
・きれいな美しい発音
明確な目標がないよ…というかたは、今のレベルから目標を定めることもできます。どれを目指すかは人それぞれ。みんながきれいな美しい発音を目指す必要はないのかな、と思っています。
ネイティブ並みの発音とはなにか
発音指導で多くの学校や先生方が掲げられている「ネイティブ並み」について、わたしは疑問に思っています。だって、ネイティブだっていろんなかたがいるからです。そして、ネイティブは場面場面によって言い方を変えることができます。上司や先生の前と、家族の前で、同じ言葉遣いをする人っていないと思います。このTPOを踏まえた言葉遣いこそがネイティブ話者のだいご味。外国人として外国語を学ぶときにネイティブ並みといっても幅が広すぎます。
目標にネイティブ並みを掲げるなら、ネイティブがどんなときに話す発音なのか、明確に決めたほうがいいです。
先生の発音が上手なら自分も上手になれるのか
「先生たちはきれいな発音を聞かせてくれますので、あなたもきれいな発音になれますよ」よくみるキャッチコピーです。一見、その通りなように思います。
よく考えてみると、先生のきれいな発音を耳コピーできる生徒さんは上手になれますが、そうでない生徒さんはきれいな発音になるのは難しいようにも思います。
生徒さんの発音を解説して、解説し、生徒さんの発音の目標に合わせてレッスンを展開してくれたら、生徒さんはご自身の目標に向けて進んでいくことができると思います。みんながみんな、先生と同じ発音になる必要はないと感じています。
(まとめ)発音を学ぶときに悩んだら
・ご自身の目標を決める
・ネイティブ並みを目指したい方はどんなネイティブかを決める
・発音を分解して自分に合った方法で解説してくれる先生を選ぶ
どれも人それぞれだと思います。
わたしは日本で生まれ、日本で育ち、大人になってから中国語を学びました。家族全員日本人ですし、中国に1回も行ったことがありませんが、中国人の先生に中国語の発音を教え方をお伝えできています。
どんなかただって、遅くない。どんな環境だって、大丈夫です。
外国語の発音を学ぶには少し時間がかかりますが、口と舌を使って音を出すのですから、トレーニングすれば必ずできるようになると信じています。
この記事が、外国語の発音にお悩みを抱えている方の少しでもお役に立てば幸いです。