患難期における悪魔の4つのゴール(パート2)
神の証人たちの抹殺
悪魔の第2のゴールは、神の証人たちの抹殺です。患難期において悪魔は活発に活動しますが、それでも神は、多くの人たちを救われます。救われた人たちは、キリストのしもべとして世界中で宣教の働きを展開するようになります。悪魔は、それらの「患難期の聖徒たち」を抹殺することに全力を傾けます。
悪魔は、偽宗教、反キリスト、そして偽預言者を総動員して、「患難期の聖徒たち」に戦いを挑みます(ダニエル7:25、黙示録13:7、15、17:6)。その結果、多くの聖徒たちが殉教の死を遂げることになります(黙示録20:4)。しかし、福音宣教の火が消えることはありません。
イスラエルの抹殺
悪魔の第3のゴールは、イスラエルの抹殺です。神の国が成就するための条件は、イスラエルが悔い改めてイエスをメシアとして迎えることです。悪魔は、そのことをよく知っているので、イスラエルを抹殺しようとするのです。イスラエルがいなくなれば、キリストの再臨の可能性がなくなります。
悪魔は、自分の時間が残り少なくなっていることを知り、イスラエルに対する攻撃の手をさらに強めます(黙示録12)。反キリストも、かつてないほどの激しさをもって反ユダヤ主義政策を実行します(マタイ24:15~20)。この時の反ユダヤ主義政策は、かつてなかったほど激しいものになります。それゆえ、患難期は「ヤコブの苦しみの時」(エレミヤ30:7)と呼ばれています。
患難期の最後に、悪魔は世界の軍隊を招集し、イスラエルを攻撃します。イスラエルの生存が脅かされますが(ゼカリヤ14:1、2)、神は「イスラエルの残りの者」を守られます(エレミヤ30:7)。
諸国の軍勢の招集
患難期における悪魔の第4のゴールは、ハルマゲドン(メギドの丘)に諸国の軍勢を招集することです。このゴールを達成するために、偽の三位一体(悪魔と反キリストと偽預言者)は、悪霊どもを利用するようになります(黙示録16:12~16)。
悪魔は、キリストの再臨が近いことをよく知っています。キリストが再臨したら、エルサレムを首都とした神の国が樹立されます。それを阻止するためには、世界中の軍隊の協力が必要となります。悪魔は、世界のすべての軍事力を招集して、キリストと戦おうとします。この戦いは、悪魔の最後の悪あがきとなります(詩篇2:1~3、黙示録19:19)。
今回は、患難期における悪魔の4つのゴールを確認しました。これだけ見れば、悪魔は全知全能の存在であるかのように思えてきます。また、患難期には何の希望もないかのように感じられます。しかし、そうではありません。患難期においては、神もまた活発に活動されるのです。次回は、「患難期における神の4つのゴール」を取り上げます。神の国を確立する計画は、着実に前進しています。私たちの神は、悪魔よりも大いなるお方なのです。
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