患難期に起こる事
患難期において活動するのは悪魔だけという印象を持つ方がいるかもしれませんが、そうではありません。神もまた4つのゴールを達成するために働かれます。
●世界宣教
患難期においても世界宣教は行われます。それを担うのは144,000人のユダヤ人たちです。黙示録7章によれば、144,000人とは患難期の前半に登場するユダヤ人伝道者たちのことです。黙示録7章は2つのグループに焦点を合わせています:
① 伝道する人たち(144,000人のユダヤ人)(1~8節)。
② 救われる人たち(患難期の聖徒たち)(9~17節)。
144,000人は伝道のために額に印を押されます。この印は患難期の中での守りを保証するものです。144,000という数字は象徴的なものなのか、実際の数なのか?12部族の各部族から12,000人、合計144,000。これらの数字は極めて具体的なものなので、字義通りに解釈することが最も自然です。
因みにエホバの証人は、144,000人を救われる人の数であると教えていました。しかし、信者の数がそれ以上になると、それまでの教理が理屈に合わなくなってきたので、それを変更しました。今は、144,000人は天的救いを受ける人のことであって、地上の楽園で永遠の命を貰えるその他大勢もいる、という教えになっています。
患難期においても人が救われるのは、聖霊の働きがあるからです。救いの構造は不変です。人は、信仰と恵みによって救われます。罪人に救いを与えるのは聖霊です。ペンテコステの日に聖霊が降臨しましたが、教会の携挙と同時に聖霊も地から上げられます。つまり、患難期における聖霊の働きは、ペンコステ以前のそれと同じになるということです。ペンテコステ以前にも人は救われていました。従って、患難期においても人が救われることは、疑う余地のないことです。
ユダヤ人伝道のために、2人の証人が起こされます。彼らは荒布を着て(旧約聖書の預言者の風貌)、1260日の間、預言します。彼らが語るのは悔い改めのメッセージです。144,000人のユダヤ人の活動は全世界に広がりますが、2人の証人の活動の舞台はエルサレムです。この2人の証人が誰なのかは明らかにされていません。
2人の証人は反キリストに殺され、その死体は葬られることなく都の大通りにさらされます。世界中の人々は、互いに贈り物を贈り合うほどに彼らの死を喜びます。しかし、2人の証人は、3日半の後に復活し、雲に乗って天に引き上げられます。それを目撃したユダヤ人の間にリバイバルが始まります。これは大患難期の最後に起こります。ユダヤ人の民族的救いの前奏曲に当たるリバイバルです。