イスラエル通信6月27日

●ユダヤ的視点による聖書解釈
　聖書をユダヤ的視点で読むことは、極めて大切なことです。教会は、ユダヤ人信者と異邦人信者からなる「新しい1人の人」です。ユダヤ的視点で聖書を解き明かし、イスラエルを聖書的に理解する教会が増えるように祈りましょう。
 
●乾季における山火事
　イスラエルは今、乾季を迎えています。5月末には、熱波と強風による火災が70件超も発生しています。イスラエルの消防署は、野外での焚き火禁止を宣告しましたが、自然発火の可能性は残ります。過去にも自然発火の山火事で、カルメル山やユダの山地の森林が消失することがありました。
 
●司法改革に抗議するデモ
　現在、イスラエル社会は、司法制度改革のテーマを巡って二分されています。5月末時点で、司法改革抗議はデモ21周目に突入しました。5月27日（土）のデモは、全国100箇所以上で行われ、約23万5千人の人々が参加したと報じられています。
 
●トルコ大統領選
　5月下旬のトルコ大統領選で、現職のエルドアン氏が勝利しました。トルコは、大統領がマスコミの90％前後を支配していると言われる専制国家です。専門家は、現職のエルドアン氏の再選は予想どおりの結果であると判断しています。
　5月29日には、イスラエルのネタニヤフ首相やヘルツォグ大統領が祝福のメッセージをツイッターに投稿しました。しかし、イスラエルにとってはトルコを全面的に信頼できない理由があります。トルコは中立国を装っていますが、実際は親イラン、親ロシアです。
 
●米政府による反ユダヤ主義対抗策
　5月25日、米政府は反ユダヤ主義対抗を発表し、イスラエル閣僚はそれを支持する声明を出しました。米政府が発表したのは、反ユダヤ主義に対する全国的な撲滅運動計画ですが、31の州が同意しているといわれています。
　イスラエルのヘルツォグ大統領は、「芯の通った全国規模の運動計画に感謝」と謝意を表明しています。米国内の反ユダヤ主義の広がりに歯止めがかかるように祈りましょう。