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口腔衛生が脳卒中の予防にどのように役立つか

  疫学データによると、アメリカ人の3分の1がフロスを使ったことがないということをご存知でしたか? この口腔衛生の怠慢は、特に心臓血管系を心配している場合、あなたが思っているよりもはるかに深刻な問題になる可能性があります。理由として、適切な口腔衛生により、歯周病(歯肉炎)のリスクを軽減できることが十分に立証されているからです。また、口内の細菌が損傷した歯や歯茎から血流に浸出し、心臓や血管に感染する可能性があるため、適切な口腔衛生は心臓の健康にも役立ちます。Frontiers in Immunologyに掲載された新たな研究は、このメカニズムとその影響の深刻さを明らかにしています。 
 
●脳卒中患者の脳血栓は口腔細菌に感染している
 フィンランドのタンペレ大学の研究者らは、急性脳卒中患者75人の血栓を分析しました。10人中8人のサンプルには、一般的なレンサ球菌を含む 口腔細菌と一致するDNAが含まれていました。驚くべきことに、 これらの患者の他の部位から採取された血液と比較したところ、血栓サンプルにはより多くの口腔細菌が含まれていました。これは、口腔内の細菌が脳血管疾患の進行と血栓症の原因になるということを示しています。言い換えれば、適切な口腔衛生管理を行って口腔の健康に気を配らないと、有害な細菌が体の他の部分に自由に侵入し、深刻な問題を引き起こすリスクが出て来ます。
 
●口腔衛生を見直す
 以下に口腔衛生を見直すための要点を挙げておきます:
 ·     より長くブラッシングしましょう。口の中を30秒間ブラッシングする
  だけでは、歯ブラシが細菌や歯垢を優しく取り除くのに十分な時間と
  は言えません。2分を目標にしましょう。歯の前面と背面をブラッシン
  グするようにしてください。
·       優しく歯を磨きましょう。歯を強くこするとエナメル質が摩耗し、歯
  の損傷や着色のリスクが高まります。
·       少なくとも1日に2回、または可能であれば毎食後に歯を磨いてくださ
  い。
·       フロス(毎日)で各歯の側面から汚れを削り取ります。
·        歯周病のリスクを減らすために、ハイドロフロス®口腔洗浄器の使用
  を検討してください
 
 最後に、砂糖の入った食品、砂糖の入った飲み物、精製炭水化物の摂取を最小限に抑えるか避けてください。細菌は砂糖で繁殖するため、口の中にさらに細菌を引き寄せる可能性があります。
 

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