AGEsについて
皆さんはAGEsという用語を聞いたことがあるでしょうか?AGEsとは「Advanced Glycation End-products」の略で、日本語では「終末糖化産物」と訳されています。AGEs が「老化物質の正体」といわれ出したのはわりと最近のことですが、それ以前に数十年にわたり、AGEsの元になる物質の研究が進められてきました。
AGEsの正体は糖化物質で、体内のあらゆるたんぱく質は糖化することでAGEs という老化物質に変わります。そしてこのAGEsがさまざまな病気に関わっていることがわかってきたのです。
「糖化」とは、タンパク質と糖質を加熱して褐色の物質ができる反応を言います。これまで糖化は食品中に起こる「メイラード反応」という化学反応として知られてきました。パンや魚、肉を焼いたときの焦げ色は、このメイラード反応によるものです。そしてこのメイラード反応によってできたAGEs =終末糖化産物(Advanced Glycation End-products)という物質が老化の原因になっているということがわかりました。AGEsが血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると白内障の一因となり、AGEsは美容のみならず、全身の健康に影響を及ぼしていると言えます。従って体のあちらこちらで深刻な疾病を引き起こすリスクとなるAGEsを体内に溜めないことが大切です。
AGEsはどのようにして体内に溜まっていくのでしょうか。
つづく