[日刊]FOMC結果公表間もなく、日銀動向は企業物価鈍化でYCC修正観測はさらに後退か
7月27日、AM3:00に米政策金利が発表される。
何度も書いて来たように、今回のFOMCでは0.25ポイントの利上げが既定路線だ。問題は9月、11月の会合でどう判断するかだが、現時点でのポイントを下記の記事にまとめておいたので、詳しくはそちらを参照して欲しい。段落ごとに短く区切ったので、時間がなくてもササっと読めるかと思う。
パウエル議長の会見や声明文などは明日か週末に改めて確認していこう。
なお、昨日の日刊記事で振れていた米住宅市場の最新の指標が発表された。こちらは昨晩Twitterに書いたものを貼っておく。
日銀会合
FOMCの後は28日に日銀会合も控えている。こちらはYCCを修正するのか否かがトピックだが、本日の昼間に日銀が発表した企業向けサービス価格指数が前年同月比+1.2%となり、前月から0.5ポイント縮小した。
インフレ圧力が鈍化したと受け止められ、5年債と10年債は利回りが低下した。債権市場ではYCC修正観測がやや後退したことになる。
それでもなお、今日も今日とて金曜日の会合でYCC修正を予想するエコノミストやアナリストの意見を取り上げた記事が散見された。まぁまず無いだろうが、何故あると思うのだろうか。理解に苦しむ。
YCC修正に関する記事は大量に書いたので、興味があれば下記の記事などに目を通しておいて頂きたい。
書き過ぎである。が、せっかく調べたら書きたくなる性格なので仕方がない。
余談
さて、国内企業の決算発表が本格化してきており、本日は私のポートフォリオの中のサイバーエージェントとカプコンが決算を発表した。
話題になったのでご存じの方も多いかと思うが、サイバーエージェントはかなり悪いサプライズだった。カプコンは想像以上の好調さをキープしている。
これを受けて、サイバーエージェントは損切りすることにした。基本的に購入したら数年間から半永久で保有する予定だったのだが、あまりにも想定していたシナリオから乖離しそうな内容の決算だった。
本日終値時点で含み損が-10.66%。明日どのくらいで約定できるか不明だが、しょうがない。勉強代として諦めるとする。
なお、カプコンは本日終値時点で含み益+36.48%となっているので、明日以降の推移によっては、昨年のまんだらけに続いて+50%を越えてきそうだ。
ちなみに今年前半に早々と損切りしたシマノはやはり業績がさらに悪化してしまい、しばらく低迷しそうだった。これら損切りした銘柄は今後もチェックして、充分に割安な水準となったら再購入を検討する。
ニュースメモ
※記事リンクはタイトルに。
IMF、世界成長見通し3%に上方修正-リスクバランスは依然下向き
全米の住宅価格指数、4カ月連続で上昇-需要の強さと在庫逼迫で
7月の米消費者信頼感指数、2年ぶり高水準-雇用市場を楽観視
金融業界、「水不足リスク」への対応で大きく出遅れ-ジェフリーズ
詳しく調べてみると良さげ。
ドル・円は141円付近、経済指標良好で米利上げ継続観測がドル下支え
良好な経済指標を背景とした利上げ継続観測が下支えした。
グーグル、4-6月期に増収加速 CFO交代へ
スポティファイ株下落、売上高が予想に届かず-ユーザー数は伸びる
米TIの7-9月売上高見通し、市場予想下回る-時間外で株価下落
国内社債発行、7月は1年9カ月ぶり規模-日銀政策修正巡り思惑
景気判断、消費回復で全国引き上げ 財務省7月報告
ビーンショック、高級品にも NYカカオ豆12年ぶり高値
ブラジルの新たな鳥インフルしかり、水問題しかり、気候変動や自然災害によるインフレへの影響も無視できない。
企業向けサービス価格、6月1.2%上昇 伸び率は縮小
日銀の政策修正、4割が「7月にも」 エコノミスト調査
少し増えた模様。まず無いだろうが。
広告費2.6%増に上方修正 日経広告研予測
物価基調、6月3.0%上昇
昨日Twitterでまとめた
全国スーパー売上高、6月2%増 品数減少でも単価は上昇
最低賃金、1000円以上へ大詰め 中小企業は慎重
水産取扱額4.8%増 6月の東京市場
5年債利回り、3週間ぶり低水準 政策修正への警戒薄れる
債券15時 長期金利、0.445%に低下 幅広い年限で買い優勢
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