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たこ焼きの岸本 (蓮見恭子) (1)

昔書店で購入して、そのまま書棚に置いていた本です。最近ようやく読み始めて、もう少しで読了です。ここでも雑感を書いていこうと思います。
(ここから、加筆分)
さっき、読み終わりました。あれ?面白くなってきたところで、終わってしまった。後半に出てきた女子プロレスラーの嫁さんのキャラがとても良くて、この男勝りな嫁さんの周りに人が集まってきて、この終わりかかっていた主人公の女性の人生に新たな光が差し込もうとしているところで、物語は終わりました。十喜子さんは、これまでも地道に頑張って生きてきた人ですが、まだまだ幸せを満喫しているとは言い難い状態で、自分の真価もまだ発揮してないというか、自分は幸せになったらアカンと心の底で思ってるかもしれないようなタイプの女性です(あくまで筆者の主観です)。だから、物語の前半は暗めの雰囲気で進んでいくし、かなり「現実寄り」の話なので、読んでいて心軽くなるという感じではないのです。ですが、だからこそ、後半の展開で、薄暗い日常に光が差し込み始めたような、そんな感じがワクワクしたのですが、そこでお話は終わりました。続編があるのかな?あるのなら読んでみたいです。たこ焼きを始め料理の描写がとっても美味しそうで、食べたくなりますね。いや、食べたくなるというより、なんかもう実際に食べているかのような満足感がありました。

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