変化の風 (アシモフ短編集・冬川亘訳)(1)
この本はアシモフによる「まえがき」がついている。変わった構成だ。それぞれの短編にもまえがきがついている。今から読むのがとても楽しみだ。(つづく)
一作目の「からさわぎ」は筒井康隆が書きそうな作品である。個人的には何が面白いのか、わたしにはよく分からなかった。無念。
二作目の「完全にぴったり」はとても面白かった。一体どんな事情を抱えているのかがなかなか分からず、そこがミステリアスだった。ネバネバのアメーバーみたいな外見なのか?などと思ったりもした。なにかとんでもないことを抱えたままそれを隠して生きる主人公の姿は身につまされるものを感じた。(つづく)
三作目の「信念」は、主人公の男が寝ている間に浮揚する謎を解く話のようだ。普通っぽい奥さんが怪奇現象に戸惑っているのが気の毒だ。今作は長い作品のようだ。読み進むのが楽しみである。(つづく)