天花(てんげ) stand.fm #23
天花(てんげ)
雲の隙間から
ひととき
光の足が地上に伸びて
しゃらしゃらと
金色の花びらが
天から舞い落ちてきた
地に着くほどに
虹のように消える花びら
見渡す世界は
あえかな光に包まれて
静かに呼吸している
ああ、天の門(と)がひらいたのだ
あなたと
魂が共鳴りをしたとき
おなじ景色を見ることができたとき
しばし訪れる
このきらきらしいさいわいよ
交わす言葉は
お互いの輪郭をなぞり
花びらととけて
細胞の一つ一つに浸透し
わたしのひとつの核となった
詩:石川早苗(郎女)
音楽:地球音樂士 宗田悠
✨詩と朗読 poetry night
第23夜は「天花(てんげ)」。
スキマ時間に聴いていただければ嬉しいです。(5分) ↓