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永遠のアイドル/詩と朗読 poetry night 第59夜

子宮は
身体のアイドルであった
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🌿「詩と朗読 poetry night」
誕生日の今日(9/14)、第59夜は「永遠のアイドル」。スキマ時間に聴いていただければ幸いです。↓

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「永遠のアイドル」

子宮は身体のアイドルであった

心臓も腎臓も
胃も腸も胆のうも
血管も骨髄も
筋肉の一筋一筋に至るまで
皆 彼女を恋い慕い
崇めていた

全ての営みは彼女を中心に―

しかし突然
彼らはアイドルを喪う

なぜ?
どうして?

ニューロンからニューロンへ
シナプスを経由して
情報は伝達され
本当にいなくなったのだ
もうからっぽなのだと
身体中が認識した後は
悼む彼らの想いが
彼女のもといた場所に
彼女のカタチのとおりに
熱く激しく
燃えさかったのであった

永遠のアイドル

彼女のいない日常に
今 必死に慣れようとしている
愛しいグルーピーたち

・ニューロン…神経細胞。刺激を受容・伝達する機能を持つ。
・シナプス…神経細胞の接続部。伝達される興奮の増幅や抑制を行う。
・グルーピー…ロック歌手などの狂信的なファン。


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