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詩と朗読 poetry night 第95夜/エッセイ「会議のウラカタ」

「言ってくれればやりますよ」
「自分は◯◯をするだけで良かったですよね」。
なにかしら手がけていると、こういう発言によく出会う。一見、気が利いて働き者の発言ように聞こえる。が、それではただのお手伝いかボランティアだ。あなたに「言ってくれ」る前の段階まで段取りをつけるのが大変なんだよ。そして、あなたがただ「するだけ」の◯◯が、これからどんな流れで進んでいくかが大切なんだよね。

また、動いてほしいとき、「やっていただけますか?」とお願いすればいいのだろうか。それとも「やってくださいね」と指示すればいいのだろうか。てか、すべきことを私が決定してもいいの?私はリーダーでもないし、ただの会議運営兼スケジュールキーパーなのよ?リーダー、サブリーダー、なぜ有効な指示をしてくれないんじゃー。

そんなとき、「自分がやりますよ」「◯◯については✕✕と話し合ってやっときましょうか」なんて言ってくれる、救世主のような人がいる。すると、「私もそれ、やりますよー」と続いて言ってくれる人も現れる。あああ、やれやれ、助かったー。

いつもいつも、こんなことの連続だ。リーダーやサブリーダーがいて、他に、常に指示を待っている人、必要なタイミングで声を挙げてくれる人、率先して動いてくれる人。グループや団体で何かをやるとき、たいていこんな構成になる。
そして私はほとんどの場合、物事を決定するための、また活動しやすくするための、必要事項を整理する役、そしてやったことの結果をまとめ、次への課題を提示する役だ。表に立つことはないし、表に立つつもりもない。裏方で十分なのだが、アジェンダを提示してからの冒頭のような発言にはヒットポイントがだだ下がりで、泣きそうな気分になるのである。

会議を回すにはマジックポイントが必要だ。そしてHPがゼロになる前に、出でよ!救世主。祈るように、今日もアジェンダを投下する。

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