![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/106644959/rectangle_large_type_2_e5b4775bf30fc086eed9d6010be16ff2.jpeg?width=1200)
恋ひ恋ひて/大伴坂上郎女/言尽くしてよ/詩と朗読 poetry night 第47夜
恋ひ恋ひて
逢へる時だに愛(うつく)しき
言(こと)尽くしてよ
長くと思はば
(万葉集 巻4-661 大伴坂上郎女)
*****
「詩と朗読 poetry night」
第47夜は大伴坂上郎女の相聞歌と私の詩「言尽くしてよ」。
スキマ時間に聴いていただければ幸いです。↓
【通釈】
いつもあなたに恋焦がれている
だから逢っているときだけでも
私の欲しい言葉をありったけください
二人の仲が長く続くように
*****
「言尽くしてよ」
後朝(きぬぎぬ)の光の中であなたは
また来る、と言うけれど
きっと来ない
前世のことなどもうお忘れでしょう?
今生で やっと出逢えたというのに
いまここで別れたら
次の逢瀬はいつのことか
また なんて
その場限りの言い訳など
しないで
言尽くしてよ
あなたの瞳で
あなたの声で
あなたのその手で
次の世の
遠い遠い年月の先まで
私がひとりで越えて行けるよう