呟けない私の1歩目になりえるか
何を書こうか、何を呟こうか。
TwitterやFacebook等のSNS、真っ白なノートを前にして必ず手が止まってしまう癖がある。
「今日の夕方に見た夕焼けが鮮やかで、何故だか分からないが胸が締め付けられるような気持ちになったなあ」
こんな他愛もない感想一つ呟けないのだ。言葉にして外に吐き出すことができない。
仕事の時に必要な文章はこんなに手を止めることもなく綴れるのに、自分の中にある今その瞬間に感じたことをたった140文字におこすことすら躊躇ってそのまま忘れてしまう。
何を書こうにも、頭の中で思いついたことは数多あれど、それらを実際に生み出そうとする度に、無意識のうちに押しとどめてしまう。
呟いたからといって面白くなるわけではないし、気持ちが軽くなるわけでもない。書き留めないからと言って苦しいわけでもない。
その時その場所で思いついたことや感じたことが、その時だけのものとなり、記憶の彼方に消えゆくままにしている。ただそれだけのことだと思っている。
ふとした時に見上げた景色だって、時間が経てばいつだったかなんて覚えてなんかいない。いつかは出来事があったことすら忘れるのだろう。
文章を読むのは好きだったので、以前からnoteには登録していた。
好みの文章を見つけてはフォローしたりしなかったりと、ただそれだけの為に登録して楽しんでいた。
なのでこれは夜中の3時まで起きていたためにやった気まぐれなのかもしれない。
時折、時間の流れと共に置いてきた思いを振り返りたいと思うようになるのだろうか、とほんの少しだけ興味が湧いた。
夜中の頭が霞がかったような、考えているつもりで何も巡らせていない眠さの中でパソコンに向かい、SNSでも日記でも書きだせなかったとりとめのない言葉をキーボードを通して吐きだしている。
初めて、言葉を、吐き出している。
この行動が将来の私にどんな作用をもたらしてくれるのか、ちょっぴり気になっている。
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