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NAMMで見たあれこれ
この投稿ではRock oN Companyさんで書かせて頂いた記事以外の細かいあれこれを紹介していきます。
もくじ
・Sonarworks
・Orchestral Tools
・The Boutique Guitar Showcase
・ゲームオーディオ系の人たちとの出会い
・lee custom amplifier
・Ovaltone
・T's Guitars高橋社長
・Mix With The Masters
・Apogee Electronics
・amphion
・Kenji Nakaiさん
・Mayones Guitars & Basses
・Fender
・抽選会
・China Pavilion
Sonarworks
Sonarworksと言えば音響補正で近年台頭してきたブランドですが、現在SoundIDという面白い仕組みを開発しているようです。異なるEQ処理がなされた2つ音源のうち好みのものを選ぶという操作を数度繰り返すことで、リスナーの好みを分析、理解し、気持ちよく聞けるEQカーブ(これをSoundIDと呼ぶらしい)を自動的に生成するというものです。まだ開発はベータ段階ですが、ゆくゆくはTrue-Fiのような再生アプリではなく、SystemwideのようにiPhoneやAndroidなどのプラットフォーム全体で共通して動作するシステムを目指しているとのこと。
Orchestral Tools
日本でも気になってる/使っている人が多いであろうOrchestral Toolsではバッグとマウスパッドを入手することができました。これがめちゃめちゃ可愛くて、画像をツイートしたら3,000ファボもついてびっくりしました。(クソリプもいくつか頂きました笑)ただ注意したいのが、この音域は「演奏に適した音域」ではなく「特殊な楽器、奏法を駆使すれば物理的に出すことが可能かもしれない音域」だということです。
社長や開発、マーケティングのメンバーが来ていたので「SINE Playerは最高だ、全てのオーケストラサンプルライブラリはこうなるべきだ」と伝えておきました。デモを作っている音楽家の方も来ていたのですが「CC1やベロシティの値によって突発的にffが出て困ることが多いのでffのレイヤーだけ非アクティブにして使うのがオススメだよ」と教えてもらったので試してみようと思います。
Orchestral Tools、サイトとデモ動画が日本語対応してくれたらいいのになあ。
余談ですが2日目の夕方にはJunkie XL本人がブースに降臨していました。すげー!本物だ!
The Boutique Guitar Showcase
NAMM会場の中でも一際高そうな(実際高い)ギター、ベースが並んでいたのがこのコーナー。中でも特に僕が気になったのがイタリアのGiulio Negriniのギター。
True Temparamentフレットに精通したビルダーで、美的感覚も正直日本のギターのそれとは全く異質なものでした。これは欲しい!!!と思ってお値段を見たら12,100$。思ったより安いかもしれない?
ゲームオーディオ系の人との出会い
ゲームオーディオ系の人たちはNAMMよりGDCやE3に集まるイメージがあるかと思うのですが、思いの外多くの人たち(10人前後?)が世界中から来ていたので色々と話すことが出来ました。半分くらい下ネタ談義だったけど!
lee custom amplifier
昨年からチューブバッファーなどでずっと気になっていたleeさんとついにアナハイムで初めて会うことが出来ました。1x12キャビも物凄く気になっているし、僕自身電気工学に対して知識が全く足りてない自覚があるので色々教わりにいきたいです。
http://leecustomamp.blogspot.com/
Ovaltone
鵺デバイスでお世話になりまくっているOvaltoneさんにもお邪魔してきました。去年SSHのDSTをオーダーしたことで10年ぶりくらいにブースターへの興味が湧いてきているのですが、OvaltoneのFOUNTAINを試させてもらったところかなり良好な感触だったので帰国したら自分のDST持って試しに行きたいです。
T’s Guitars高橋社長
T’s Guitars高橋社長と現地で会うことが出来ました。来月のセミナーの話をアナハイムでするという何とも不思議な展開に。一緒にお昼ごはん食べました。
Mix With The Masters
Mix With The Mastersブースでは連日レジェンドエンジニア達が入れ替わり立ち替わりセミナーを行なっていました。が、あの環境では音のことはほとんど分からないので、あくまで会員登録へと導くプロモーション目的の出展かなあという印象でした。ちらっと見た時にはTom "Lord" AlgeだったりAl Schmittだったりが喋っていました。なんて空間だ…。TomはIKのブースにもいましたそういえば。また、近くにはGeorge MassenburgやMick Guzauskiも来ていたらしいです。会いたかった…。
Apogee Electronics
Symphony Desktopが発表されていました。非常にコンパクトで良い感じだったのですが、タッチパネル?の反応が良いような悪いような不思議な感じで、まだまだプロトタイプなのかなという印象も。あとブース内のセミナー?ではBob Clearmountainが喋っていました。Apogeeのブースだから多分いるだろうとは思っていましたが、生Bobが見られて感激です。
amphion
高いけどめちゃめちゃ良いamphion、InterBEEで見た時は音を聴けてなかったのですが今回はゆっくり聴かせてもらうことが出来ました。ニアフィールドの音のクリアさ、分離がめちゃめちゃ気持ち良い上にお値段もペアで1,500$くらいで安いやん!と思ったらパッシブだそうでアンプが別途必要らしいです。納得。あと、メジャーにもスタイラスにもドライバーにもなるとても便利なペンをもらいました。ありがたや。
Kenji Nakaiさん
僕にエンジニアリングのイロハを教え続けてくれているKenji Nakaiさんに会場で会うことが出来ました。普段日本で会うことが多いので、久しぶりにアメリカで会うことが出来て内心めちゃくちゃ嬉しかったです。今回も色々と日本とアメリカの音楽ビジネス、姿勢の違い等について有意義なお話が伺えました。
Mayones Guitars & Basses
Mayonesのヘッドレスにアーム付きがあるという情報を聞いて見に行ったら本当にありました。あったんですが見ただけで素通りしちゃいました。
Fender
Fenderブースで! 俺たちのichikaが! 日本のレジェンドCharとセッションしているぞ! ということで見ててグッと来てしまいました。来てしまったのですが、経緯を何も知らない僕が勝手なことを言わせてもらうともう少し二人のスタイルに配慮したデモンストレーションを組んで欲しかった…! ichika君はクラシックピアノのように作り込まれた楽曲を自分の内なる世界に入り込んでいって表現するタイプのソロアーティストだと僕は勝手に思っているので、コード進行を決めたセッション形式では彼の一番美味しいところが発揮されなくて勿体無い…! 多分現地に居た人の総意だと思います。(笑)初日二日目はソロでのデモンストレーションだったらしいので安心しました。
抽選会
どのブースでも抽選会が行われていました。RoyerではR-10とd-Boosterが、Spitfire AudioではAlbion NEOが当たっていたようです。
China Pavilion
中国製品をまとめて展示したケースがありました。一番目に入るところには皆大好きMooerのペダルが。中国頑張ってるなあと思いつつ、中国にせよ日本にせよアメリカで受け入れられるために最も大切なことは中国製/日本製だと思われない、国籍を意識されない見せ方売り方をしていくことだよなあとRolandやIbanez、Xoticなんかを見てて思いました。