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スピーカーIRが何故だめなのか深堀りする

ギターのスピーカーIRについてはこれまでもいくつかの記事で触れてきましたが、本当にスピーカーIRで上手くギタースピーカーの音を再現できないのか試行錯誤してみたのでその過程を記事に残しておきます。

本当にIRは駄目なのかを検証するために

IRが駄目だというからには、IRでなにかしらの情報が欠落していることを理屈の上だけでなく実践でも確認する必要があります。

そのためにも、IR以外の部分を一旦すべて実機にしてみましょう。つまり

・アンプ→アッテネーター→IR
・アンプ→キャビ→マイク

という2種類のセッティングの音を比較して同じになるか確かめます。

アンプの音をIRに通せる形にする

しれっとアンプ→アッテネーター→IRと書きましたが、アンプのスピーカーアウトから出る信号は大電力&大電圧なので、そのままオーディオインターフェースに入れようとすると当然アンプもオーディオインターフェースも破損してしまいます。

そのために、スピーカーアウトの出力をラインレベルに落とす機器が必要になります。これはアッテネーターでもいいですし、ロードボックスでもいいですが、接続方法としては次の2種類が考えられます。

1: アンプとスピーカーの間に接続する

例えばTONEX CaptureやRNDIのように、アンプとスピーカーの間に接続して信号を分岐させ、抵抗で電圧を落として録音できるようにするケースがこれです。

この時重要なのは

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