【すぽきゃすTV】100歳まで動ける体のつくり方|ゲスト:佐藤健一郎(GODAIグループ理事長)【後編】
GODAI note編集部 です。
「タメになる健康エンタメ」をコンセプトにお届けする「すぽきゃすTV」。前回に引き続き、第1回のゲストである佐藤健一郎さん(GODAIグループ理事長)にお話を聞いていきます。
インタビュー記事の前編はこちら!↓
インタビュー後編の話題は、サトケンさんの「健康づくり」について。キーワードは「サボり筋」?
普段なかなか使わない「サボり筋」とは?
早川 ここまで、サトケンさん(※)には自身のターニングポイントやお仕事のお話を中心にお話を伺ってきました。が、忘れてはいけません。この番組は「健康エンタメ」です。
(※編集部注:前編より、佐藤理事長の承認を得て「サトケンさん」の愛称で呼ばせていただいています!)
佐藤 そうでしたね(笑)。
早川 サトケンさん、「健一郎」のお名前の由来が「健康一番」だと伺いました。そんな健一郎さんの「サトケン健康法」を教えていただけないでしょうか。ハードル上げてすみません(笑)。
佐藤 ここまで話してきたように、僕も小さい時から何かしらのスポーツに親しんできたので、常に体を動かしていないと気持ち悪くなるんです(笑)。だから、新卒で入った銀行員の時は本当にツラかったですね。忙しくて体を動かす時間がなくて……。ただ、朝晩のストレッチやコンディショニング系のトレーニングは、今でもずっと続けています。
その中でも、いちばん効果があるな、と最近感じているのは「サボり筋」のトレーニング。
早川 ……さぼりきん?
佐藤 はい、「サボり筋」です。
人間の体には「肩甲骨・肩・手首・股関節・膝・足首」と、重要な関節が6か所あります。その重要な関節の周りを支えている筋肉が2つ、全部で6×2=12個あります。
これらの12個の筋肉は、それぞれ重要にもかかわらず、加齢や、長年の姿勢や動き方が原因で弱くなってしまいがちなんです。そのために運動のパフォーマンスが上がらなかったり、怪我してしまったりする。これが「サボり筋」です。その反対に「がんばり筋」もあります。
石﨑 かわいいネーミングですね(笑)。
佐藤 「サボり筋」が頑張ってくれないから、代わりにその手前にある筋肉が頑張ってしまう。これが「がんばり筋」。肉離れなどは、「サボり筋」が衰えて、「がんばり筋」に過剰な負荷がかかるのが原因です。だから「サボり筋」をしっかり鍛えておくと、肉離れもしにくくなります。
「サボり筋」を鍛えてみよう!
佐藤 ここでいくつか、「サボり筋」のトレーニングをやってみましょうか?
早川 ぜひぜひ!
佐藤 どうですか。右脇の下あたりが張ってきませんか……? これが前鋸筋で、普段から意識して鍛えるのがなかなか難しいんですよ。
早川 確かに、ここの筋肉は意識したことがないですね。
佐藤 肩甲骨とあばら骨の間にある「肩甲下筋」を鍛えるトレーニングです。この肩甲下筋も、鍛えるのがなかなか難しい「サボり筋」の一つです。
佐藤 この「サボり筋」トレーニングがオススメなのは、たった10秒でいいんです。今の動きを右と左で10秒間、3セット。これだけ。
石﨑 10秒を3セットですよね……けっこう、じわっと汗かきませんか?
佐藤 かきます、かきます(笑)。
早川 この「サボり筋」トレーニング、サトケンさんがいろんなところから情報収集しながら、「これがベストだ」みたいな感じでたどり着いたんですか?
佐藤 GODAIのテニスクールの近くに、僕が毎月通っている「健友堂」という整骨院があって、そこの院長先生からご紹介いただきました。
早川 その院長先生、いつかこの「すぽきゃすTV」にも出ていただきたいですね!(※編集部注:その後、健友堂の徳永院長にはこの「すぽきゃすTV」にご出演いただきました!)
健康づくりはムリせず、長続きできるものを
早川 健康づくりでいうと、食事も大事ですよね。
佐藤 食事に関して言うと、僕はダイエットが好きじゃないんですよ。無理したくないので、食べる時は食べるし、飲む時は飲む。その代わり翌日調整すればいいという考えです。
早川 わかります。どうしても食べたい時はありますよね。
佐藤 「ラーメン二郎」とかも大好きで(笑)。あれを食べてしまった時は後悔するけど、すべてを制限してしまうのは絶対に長続きしないので、翌日とかその後の食事を抑えればイーブン、という考えでやってます。
石﨑 僕も以前にサトケンさんに「ラーメン二郎」の本店に連れていってもらったことがあります。山のようなマシマシを頼まされて……麺までたどり着けませんでした(笑)。
早川 でも、サトケンさんのお話を伺っていると、なるべくムリはしないということですね。でも、心と体ってつながっていますよね。心のことは体で解決したり、逆に体のことは心が解決したり。
そういう意味で、こんどはメンタルのことも伺いたいのですが、サトケンさんの中でメンタルを整える習慣などはありますか?
佐藤 早川さんも「心と体はつながっている」とおっしゃいましたが、やっぱりスポーツしている時がいちばんリフレッシュできていますね。
もう一つ、仕事とプライベート、オンとオフのメリハリを大事にすること。なるべく自分の好きなこととか興味のある場所に行ってみてみるとか、そのように過ごすようにしてますね。
最近だと渋谷の「MIYASHITA PARK」。昔、あそこには宮下公園があって、学生の頃、「アメカジ」とかが流行った時代にはよく行ったけど、今は4階建ての公園になっちゃって。そういった新しい、特徴のあるものを見て、刺激を受けたり自分なりの活力にしたりして、仕事にフィードバックしていく。そういう休日の使い方をしてますね。これは社員にも言っていることです。
「すぽきゃすTV」に込めた思い
早川 サトケンさんに改めて聞きたいのですが、この「すぽきゃすTV」、(理事長の)サトケンさんが「ノー」と言ったらそもそも始まってないわけです。なぜ、この番組に「GO」を出してくれたのでしょうか?
佐藤 もともと、その前身で「すぽきゃす」というポッドキャストの放送を長くやってきましたよね。当社のコーチやフロントスタッフにはすばらしい「個」のキャラクターを持った人材がたくさんいるので、「すぽきゃす」ではその「個」の部分をもっと知っていただきたい、との思いで続けてきました。
それに対して、今回のこの「すぽきゃすTV」では、日常生活の中にスポーツや運動を取り入れることで、自分の免疫力や自己治癒力を高めて、日々の生活をイキイキしたものにしてもらいたい――そういうメッセージを発信していきたいと思っています。これはGODAIグループのスローガン「Lifestyle with Sports」に込めた想いでもあります。
そう思っている背景には2つあります。一つは皆さんご存知のとおり、日本はすごく長寿な国で、100歳以上のお年寄りの方が9万人近くいます。それはそれで素晴らしいことですが、かたや高齢化が進んで医療費を含む社会保障関係費も36兆円を超えています。「健康寿命」という目線で見ると、平均寿命と健康寿命の差が10歳近くあるんです(2019年で男性8.73年、女性12.06年/厚生労働省)。
この平均寿命と健康寿命のギャップを埋めるために、もっと個人個人がスポーツや運動を取り入れていかないと、日本全体としても大変になってくるんじゃないか……という漠然とした思いがありました。
もう一つは、GODAIのテニススクールに通ってくださっている会員さんから「腰痛に悩んでたんだけど治っちゃったよ」とか「健康診断の結果がぜんぶ『A』になったよ」とか、そんな話をたくさん聞くんです。
早川 これは本当に嬉しいことですね!
佐藤 うちの会長も、1978年にテニススクールを開業した当時は、そんなことはまったく期待していなくて「ただテニスを楽しんでいただきたい」という思いで始めたそうです。でも、続けていくうちに、健康面での効果を話してくれる会員さんが多かったと。
なぜなんだろう? と考えると、GODAIのテニススクールは10人前後の方が一つのコートでレッスンを受ける「グループレッスン」形式。1週間に1度、仲間どうしが集まることの楽しさが、心の健康にもつながっているのではないかと思うんです。
この、スポーツが心身に与える健康の効果というのをもっと多くの方に知ってほしい。この「すぽきゃすTV」を立ち上げた背景には、そんな想いが込められています。
早川 ありがとうございます。「すぽきゃすTV」への想いを語っていただいて……。
石﨑 こっちとしては急に、ちょっと責任重大になってきました(笑)。
早川 「この想い、聞いてましたか?」みたいなね(笑)。きれいにまとまったところで、この「すぽきゃすTV」の第1回目のゲストはGODAIグループ理事長の「サトケンさん」こと、佐藤健一郎さんでした。本日はありがとうございました。
佐藤 ありがとうございました。