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企業が面接で重視しているポイントを解説!
おはようございます。
私はゲーム業界で長く働いてきていて、大手上場企業、中規模デベロッパー、ベンチャー企業、外資系企業と様々なスケールの会社で、新卒採用や中途採用にも関わってきました。
また、部門責任者として最終面接をしてきましたので、その経験からどのようなことを面接で見ているのかということを紹介します。
ゲーム業界、ゲーム会社だけということはほとんどないと考えています。
どんな業種の企業でも根っこの部分で欲しい人材のベースは同じだと考えています。
仕事の8割はどの仕事も共通していて、残り2割が専門性であるという話を説いている有名経営者もいらっしゃるのですが、私もそう考えています。
ゲーム会社の新卒採用のことは過去に何度か書いているので、重複しないことを書きます。
チェックしているポイントを紹介します。
▼新卒・中途共通
・ネガティブ思考ではないか
様々な質問をしてネガティブ思考かどうかを判断しています。
ネガティブな人は組織に与えるダメージが大きくなるので、どんなスキ
ルがあっても私は受け入れない事にしています。
・ストレス耐性が低過ぎないか
どんな仕事でも、ストレス負荷がかかる時がどうしてもあるので、極度に
打たれ弱い人は採用しません。
また、チームでの仕事が基本なので様々な人と働くこと自体がストレス
と言えばストレスなので、一定程度耐性がないと厳しいです。
・我慢強さが一定程度あるか
好きなことだけ、向いてる仕事だけ、したい事だけできるということは
企業で働く以上ありません。
時には意に沿わない仕事をしたり、意にそぐわない人と一緒に働くこと
もありますから、我慢が一定程度できない人はすぐに辞めてしまったり
モチベーションを落としたりするので採用しません。
・向上心があるか
目標を設定し、目的意識を持っている人材の方がマネジメントコストは
低く済みますし、教育投資した時の効果も高いので評価できるポイント
です。
裏腹に我が強い、主張が強すぎるという傾向もあるのでバランスを見
ます。
・他責思考が強くないか
自分は悪くない会社が悪かった、上司が悪かった、先輩が悪かったなど
など、うまくいかなかった理由の全て、もしくは大半を他人のせいにし
ている人は採用しません。
冷静に考えてください、交通事故と同じでよっぽどのことがない限りは
、0:10なんていうことはないので、自己に帰することもあるはずですが
、それが一切ないという話を聞くと私の中ではフラグが立ちます。
内省できない人は、どこかで適応できなくなるからです。
ただ、内省し過ぎてしまう人も要注意です。
何事も過ぎたるは良くないということなのでバランスが大事です。
・我が強過ぎないか
集団であげた成果は自分が頑張ったからという形で、説明する人は信用
しませんw
そんなことはないハズだからです。
集団でチームで成果を上げていることは、協働した結果なのでそれぞれ
に役割がありUnityの結果ですから、たった1人の誰かの手柄などという
ことはありえないからです。
そして、我が我がという人は仕事ができてもいずれ、組織で浮いてしま
うからです。
・協調性があるか
大抵の仕事は何らかの集団やチームで協働することが多いので、一定程
度の協調性がないと、仕事が務まらないので協調性があるかどうかを見
ます。
新卒であれば学校生活の中でのエピソードから垣間見えますし、中途採
用であれば、これまでの仕事のエピソードの中に垣間見えます。
▼新卒
・柔軟性があるか
頭と心の柔軟性を見ています。
今までのやり方を変更したりすることはあるからです。
そして目的達成のために朝令暮改で方針や手段、目標の変更をしたりす
ることが少なからずある時に、いちいち硬直して受け入れないという思
考の人は困るからです。
そういう人はなかなか組織で仕事するのには向いていないからです。
・チャレンジ精神があるか
新しい仕事、新しいチーム、新しいやり方というのに直面することが多々
あるわけですが、そういう時にやったことがないので無理ですという
人は、説得するのも大変ですし、例え説得したとしても100%の力を発
揮することはほとんどないです。
現在の事業環境は変化が激しいので、このような臆病な人と仕事をして
いくのはデメリットが大きいので採用しません。
・コミュニケーション能力(傾聴、会話のキャッチボール)
仕事の大半は何らかのコミュニケーションと言っても良いかもしれま
せん。
そのコミュニケーション能力が低いということは、仕事で成果を出すこ
とも、他者とうまく協働することもできませんから、組織で働くのは厳
しいと考えています。
特に傾聴力は大事です。
相手が何を求めているのか、聞いてるのかということを理解できないと
会話のキャッチボールが成立しないからです。
最近はこれができない人が結構多いです^^;
▼中途
・実務経験の話が具体的でリアリティーがあるか
基本的にはキャリア採用なので、即戦力を求めていますからこれまでの
仕事が本当にできているのかどうかを、確認します。
こういう仕事だったらこんな苦労しているだろう、課題をどう解決して
きたかということを聞き出しています。
そこでリアリティーの無い説明や、あやふやな回答しかできない人は取
りません。
成功だけしている人というのは挑戦していない人ですから、必ず失敗談
を持っていたりします。
それが語れるかどうかで図ることができます。
・転職理由が我儘な理由ではないか
時には理不尽な会社もあったりするのですが、言い方を気をつけないと
事実であってもマイナスに聞こえてしまうので、注意が必要です。
自己中心的な理由で転職を繰り返している人は、同じことをする可能性
が高いので、採用しない事にしています。
・自社が求めている人材像、スキルセットと合っているか
シンプルで採用したい人材像やスキルセット、キャリアがマッチしてい
るのかというのは、重視しています。
キャリアコンサルタントやヘッドハンターからの紹介というケースで、
よくミスマッチしているというケースが困った事にありますw
ご自身で転職活動をされている場合には、受けようとしている企業がど
のような人材募集をしているか十分に確認しているので、あれ?というこ
とは少ないのですが、第三者が介在していると不幸なことがあったりし
ます^^;
・苦労を乗り越えた経験があるか
苦労を体験している人は、成長しているし強さとしなやかさを持ってい
ることが多いので、苦労するようなことや困難を乗り越えてきているか
を大切にしています。
ドラゴンボールではないですが、精神と時の部屋へ入った経験や、死線
をくぐり抜けている人は強さと優しさを持っていたりしますからねw
・失敗から学んでいるか
挑戦している人は成長している人で、なおかつ失敗もしている人です。
挑戦ですから難しいことに取り組んでいるので、努力しても成功しないこ
とがあるからですが、それでもチャレンジする精神マインドを持ってい
ることは評価できます。
そして失敗を無駄にしないように、そこから学びを得ているか、血肉に
、糧にできているかということを見ます。
失敗から学べている人は評価できます。
何故ならば成功は運も含めて再現性が低いことが多いですが、失敗とい
うのは共通項が多く、痛い目に遭って学べている人の学びは深みがある
からです。
いかがでしたでしょうか?
みなさんの就活、転職活動に活かして頂ければと思いますが、日々どのように生きているか、仕事しているかということが問われている事に気づかれたかと思います。
なので、一夜漬けではどうにもなりませんから自身の目標をしっかり持ち、目的意識を持って精一杯、日々努力していることが大切です。
今からでも遅くありませんから是非、日々の生き方を見つめ直して頂くきっかけになれば幸いです!
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