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ごちめしのルーツ〜其の①

こんにちは、今井了介です。

令和のスタートと共に少しずつ動き始めた「ごちめし」プロジェクト。
このサービスには、いわゆる "元ネタ" と言われるものがあります。

実は、このネーミングも含め最大のヒントになったのは、北海道は帯広の「結(ゆい)」という食堂に由来します。

こちらのご主人、帯広出身の本間さんは、東京で数十年の勤務を終え、いざ帯広に戻ってみると、そこは大型スーバーやコンビニなど中食・弁当が台頭。中高生の舌の記憶はすっかり全国的に画一化され、地元の素晴らしい食材やその味わいは影を潜めてしまっていたと。

地元に戻った本間さんは、自ら食堂をオープンし、地元の材料を使って料理を若者に提供したいと考えました。そこで考案されたのが「ゴチメシ」という仕組み。

古くは、イタリアでお釣りなどを受け取らず次のお客さんやホームレスにコーヒーをお譲りする
”サスペンデッドコーヒー” などと呼ばれる仕組みに近いかもしれません。

結に食事にやって来たお客様が、例えば400円のうどんを食し、自身のお会計にプラスしてもう400円お支払いしてうどんを一杯「ごち」して帰る。そうすると、お店の前のごちめしボード上の”うどん” にマーキングが一つ増える。それを見た下校時のお腹を空かせた高校生が(どなたかが先払いしてくれた)無料のうどんを一杯食べて帰る....、そんな食育にも通ずる素敵な気持ちのチェーンリアクション。

この本間さんのアイディアは、北海道のメディアにも取り上げられ、東京にいる私が知ることになりました。そして何か新しいビジネスを模索していた私の衝撃が走りました。

「コレは面白いことが出来るかもしれない!!」と。

早速本間さんを訪ねに帯広へ飛びました。私もごちりたい!

...しかしながら、たった400円のうどんを一杯「ごち」るのに、掛かったコストはエアーやレンタカー・宿泊など約4万円でした...。

<次回「ごちめしのルーツ〜其の②」、お楽しみに。>

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