天井
いま天井を見ている人はどれくらいいるだろうか。微かに鳴る秒針を聞きながら、脈打つ体を感じながら、動かない天井をただじっと見上げている人はどれくらいいるのだろうか。なんなのだろうこの孤独は。結局自分は全然だめなままだったのかもしれないと思う。何も変わっていない。ただ見ないようにしていただけで。何ひとつ良くなってはいないのかもしれない。私が泣いてることなど誰も知らないのに、こんな感傷的になっても仕方がないのに、でもじっと天井を見つめることしかできない。
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