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生前整理

はじめに

 母が要介護5の認定を受け、病院経由で施設へ入所した。もうこの家へは戻ることはない。UR都市機構の住宅公団つまり賃貸に住んでいたため、引き払うこととなった。
 さて、この荷物どうしたものか。すべて施設に持っていくわけにはいけない。ほとんどのものを処分しなくてはならない。しかし、一人でするには途方に暮れる。死後の整理というのは聞いたことがあるが、生きているわけでどうしたものか。
 インターネットというのは本当に便利である。ちゃんと検索するとヒットしてくる。生前整理というのがあるそうだ。
 ここを利用するため、まずは、見積もりを取ることにした。いや、ついでに自宅の荷物も整理してもらうために、母の家に持っていくことにした。
 これを基に2社にお願いした。地元をはじめ各地に支店のあるところである。
 ちなみに、部屋は2DKである。

見積もり

 見積もりのために連絡をとり、現地で会うことにした。
A社
 引き出しの中をざっと見て、後は全部屋を見る。買い取れる家電は、冷蔵庫と洗濯機であった。製造10年以内のものだそうだ。その場でざっと見積もりを計算してもらえ、20万前後とのこと、詳細は後日おくるとのことであった。
 2日後にメールで届いた。19万円ほどの見積もりであった。ちなみにネットでは
2DK 60,000円〜 とのことであったが、2DKで19万円の見積もりとなった。自宅の荷物分も増えてるからかな?

B社
 特に引き出しの中等は見ずに、ザーとみていく。部屋の写真撮影をしていた。A社は撮影はなかった。A社と同様、冷蔵庫と洗濯機は買い取り家電となった。概算料金は20万円少々超えで、2日後に見積もりを送るとのことであった。ちなみにネットでは2DK 120,000円〜とのことである。
 約束通り、2日後にメールで届いた。26万円ほどの見積もりであった。

 さて、両者の差をどうするか。悩んだ末B社にした。普通なら安い所となるわけだが、高いほうを選択した。これは、見積もり時の対応かな。A社の対応は悪くない。引き出しの中も許可を取って見ていった。一方B社はそのようなことは一切なし、写真のみである。しかし、後の説明がA社より細かく丁寧であった。
 結局、金額ではなく対応で決めた。安かろー悪かろーの発送である。
ちなみに、ネットにはクレジット決済可になっていたが、見積もりには振込となっていたため確認すると、各地に支店があるが、自分の支店では取扱がないとのことであった。その代わり3000円値引きするとのことである。これは、クレジットカードのポイント還元を値引きで対応するということだそうだ。自分のカードのポイントの約2倍分の値引き額である。まあこれならいいであろう。

 一つ、後悔は、もう一社見積もりを頼むべきだったかもしれない。その中で松、竹、梅 ではないが、真ん中の金額で選択するのもひとつであったかもしれない。

段取り

 B社と連絡をとり、日程決めである。当日の作業は1日(9:00頃~16:00頃)を予定とのことであるが、B社は別会社と提携しており、廃棄物処理業者、買取業者を別途手配している。廃棄物処理業者の日程で当日1日だけでは無理という場合もあるそうである。その場合は、カギを預かり対応することも可能とのことである。とりあえず、B社の分別作業の日を確定した。

当日の予定

1.B社と買取業者と現場で落ち合う
2.買取業者がその場で査定。現金をその場で渡す


当日

時間通りB社が来た。計2名での対応である。さらに、買取業者さんも登場
この3名体制でスタートした。時間9:30
ただ、B社の主は、他の客と思われる方と電話対応で、たまに抜けていた。

買取業者さんと、整理とか同時に進んでいく。1時間30分ほどかかり、買取業者さんから、査定が出た。
3万6000円である。5年以内の家電、婦人カバン、アクセサリー、食器類、が買取対象となった。中に18金の指輪2つが出てきて、その場で重さ測定。
指輪の石の方が重いので、査定減額となった。
買取に関しては、特に気にしていないので、業者さんの言い値で売買契約完了させた。

作業状態

 買取業者さんの査定待ちで、整理状況も立ち会った。プラや紙等の分類をしなが、段ボールに梱包していく。もちろん封筒類やカバンは、中身をきちんと確認して作業をしていた。丁寧な対応である
 買取業者さんの査定が終わり、カギを預けて立ち合いは終了。もちろんずっといてもいいが、作業の邪魔にもなるし、暑い中でボーと立っているのもつらい。なので、お任せすることにした。
 作業終了ちょっと前に電話連絡をしてもらえるとのことであった。

作業終了

 B社から連絡がきていたが、気づかずに電話に出れなかった。その後SMSに連絡があり、本日完了とのことであった。
 廃品については、事前にメール連絡があり、別日となった。そのためこれで本日は終了である。

こっそり確認

 特に行く必要はなかったが、どんな感じになっているか見たかったので、その日の夜に行った。買取業者さんが家電製品は持って行き、そのスペースには、廃品等が袋や段ボールに入れられていた。
 多少掃除もしたため、ある程度綺麗になっていた。本格的なクリーニングは、次回廃品をすべて回収してからのようである。

廃品回収と清掃

 最後の作業である。廃品の回収と清掃の日となった。最終的に16:00に現地へ赴く。ドアを開けた瞬間ビックリである。これほど綺麗になっているとは、引っ越す前の状態である。寂しさがこみ上げると思いきや、きれいにモノがなくなり、すっきりとした状態。しかも清掃も行き届いており、驚くほどであった。
 これなら、又貸しも即可能である(笑)

請求書

 見積もりの通りの金額となった。ただし、クレジットがここの支店ではできないのでお詫びの値引きがあった。
 満足の仕上がりで、翌日、賃貸契約の解除申請へと進む。

代理解除申請

 本人が申請できないため、代理申請となる。委任状を経て申請完了した。あとは、清算となる。受け渡しの方法は、立ち合いまたは不立ち合いの選択ができる。立ち合いの日程が取りづらいため不立ち合いのお任せとした。
ちなみにUR賃貸(日本総合住生活株式会社)であるため、退去告知は15日前である。残りの家賃は日割り計算となる。

清算

 畳表替・・・6140円×2畳
 畳裏返し・・3690×2畳
 襖張替え・・・3430×2+5140×1
 トイレ等消毒など
 補習費合計46,662円(税込み)

 敷金69,300-日割り家賃23,200-共益費1,100-補習費合計46,662
 =-1,662円
となり、追加支払い 1,662円
で、清算完了となった。

さいごに

 もう、戻る場がない。このUR住宅ともお別れである。ちょっと寂しいが、なんかすっきりした感じもあった。

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