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ここに来て、過ごしてるだけで十分

週2の2歳児に11月新しいメンバーが増えた。
スタッフミーティングでは、
 この子が他の子とこんな関わりがあった
 この場面でこういう反応があった
 こういう遊びが好きみたい
 排泄の様子
など、いろんなスタッフの視点で、
「こども理解」を深めるべく、情報共有がされる。

そして、
 来週こんなふうに受け入れてあげるといいかも
 荷物の置く場所はこんな印があるとわかりやすい
 おにぎりはこういう形状のほうがいいので、ママにお願いする
など、手立てのアイデアが色々出てくる。

そんな話をしていると、1人のスタッフが
「でも、ゆたかに来て、親から離れて1日居れることができてるだけで。今十分すごいんだよね」
と一言。
 
そうなのだ、とはっと気付かされた。

園の役割は
「こどもの育ちを支えること」と考えている。
「こどもを育てること」ではない。
あくまで「育ちを支える」だ。

安心して、自分を発揮できる、そのまま認めてもらえる場では、
こどもは自らの力で育っていく。
赤ちゃんにはいはいや歩くことを、教えないのと同じ。
発達の道のりをその子その子のペースで、進んでいく。
それはおそらく人間にもともと備わっている。

そう考えると、
「安心して、自分を発揮でき、そのまま認めてもらえる場」
を用意することを、我々大人は1番に考えるべきであると思う。

あれができた、これができた
に目が向きがちで、
ついつい先回りして考えがちなのが大人。

「安心して居れる」
これだけで十分ということを、忘れないように。

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