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『2度目のはなればなれ』:秋の夜長篇

福岡は、朝晩に肌寒さを感じる気候になってきた。
もはや、「やっとか!」という想い…もう、夏は3年くらい来なくてもよいのではないかと思えるほど暑い2024でござった。

とはいえ日中は日差しが強いこともあり、なかなかに衣替えが難しい…。

という秋の夜長にピッタリの、本日公開された映画『2度目のはなればなれ』を、今週は勝手に紹介したい。
(観る予定の方はご覧になってからまたお越しください。)



本作は、御年91となるマイケル・ケインのラストフィルムであり、グレンダ・ジャクソンの遺作でもある。名優二人が50年ぶりに夫婦役で共演したこの作品は、昨年イギリスで大ヒットし、多くの映画ファンに感動を与えた。

個人的な感想としては、秋の夜長に観るには感情が揺さぶられる作品だ、ということ。
(それがよいのだけど。)

特にラストシーンでは涙が止まらず、ふたりがどれだけ深く想い合い、穏やかな最期を迎えたのか、その姿に胸が熱くなった。彼らが積み重ねてきた人生と愛の深さを感じずにはいられない。

と同時に、どれだけ徳を積めばこんなラストシーンを迎えることができるのかと、なかなかに呆然とする瞬間でもあったことよ。よよよ。


あらすじ

2014年の夏、イギリスの老人ホーム「The Pines」で穏やかな日々を送る老夫婦、バーナード(マイケル・ケイン)とレネ(グレンダ・ジャクソン)。

一度はなればなれになったことがあるふたり。「もう2度とはなれない」と誓っていたにも関わらず、ある日、バーナードが突如フランスのノルマンディへ旅立ち、行方不明になる。

そして警察のツイート「#The Great Escaper」で世界中が彼を探す騒動に発展し、ふたりが再び「はなればなれ」になってしまう。

どうしても離れなければならなかったバーナードの理由、そして妻レネが信じ続けた「必ず戻ってくる」という想いとは?


映画の魅力

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