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逢いたいけど、逢えない
京都では1ヶ月かけて祇園祭が行われます。祇園囃子もあちこちで響き始めました。
今夜は七夕ですね。
でも実は旧暦だと、8月7日が七夕とのことです。
「京の七夕」も旧暦の七夕の時期に合わせて行われます。
織姫は裁縫が得意なので、平安時代の女性は裁縫の上達を織姫に祈りました✨
そして昔から織姫と彦星の話は和歌の題材にもなってきました。
旧暦で言えば七月は秋、初秋でした。
秋風の 吹きにし日より 久方の 天の河原に 立たぬ日はなし
(秋風が吹いた日から天の河原に立たない日はない。彦星が来る七日が待ち遠しい。)『古今集』よみびとしらず
久方の 天の河原の 渡守 きみ渡りなば かぢ隠してよ
(天の河原の渡し守よ、彦星が渡ってきたら船をこぐ櫂を隠してください。そうすれば彦星は帰れなくなるわ。)『古今集』よみびとしらず
今の感覚だと秋風?と思いますが当時の七夕は秋なので、立秋したその日から天の河原で織姫は彦星を待つのですね。
どちらも彦星の訪れを待って、やきもきする織姫の乙女心を詠んだ歌です。
「逢いたい」「逢えない」「どうなるの私たち…?」みたいな恋、久しくしてないなぁ。。。
(でもこう読むと不倫の歌みたいだな…)
一年に一度の逢瀬。ドラマチックではありますが、同時に寂しさも募らせます。
今宵来む 人にはあはじ 七夕の 久しき程に 待ちもこそすれ
(七夕の今夜、会いに来るような人には会うまい。七夕の織姫と彦星のように次の逢瀬を久しく待つようになったら大変だから。)『古今和歌集』素性法師
素性法師が誰と会おうとしていたのかは分かりません。
けれど、七夕の今夜会うような人は織姫と彦星を想像し不吉な予感を抱くのです。
今夜は好きな人と会うべきなのか、会わないべきなのか分かりませんね笑
何はともあれ、天上では2人が久しぶりの逢瀬を楽しめますように😊
(写真は去年やった天の川ネイル。最近においがダメになってセルフネイルが出来ていない💦またやれるようになったらいいな…)
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