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「私なんか」と言うのはやめた -きまぐれレポート#01

イラストレーターとして独立して数ヶ月。
前職では会社勤めのデザイナーだったので、匿名性の高い職人イラストレーター・デザイナーとしてものづくりをしていた。

独立した今、「もっと自分の好きな絵を描いていけばいいじゃん!」と、心の中のギャルが励ましてくれることもあり、作家性の高いアーティスト寄りのイラストレーターを目指している。
 
デザイン・イラスト歴は15年以上と長いので、技術面においてはある程度のレベルに仕上げる自信はある。
しかし「イラストレーター・ゴボ天」としての活動歴は浅く、クリエイターとしては自身を駆け出しだと認識している。
そのため、新規のお客様からイラストやデザインのご依頼があると「私なんかでいいんですか!?」と恐縮してしまうのだ。
 
数字が持つ説得力というのは破壊力がある。
活躍しているイラストレーターはSNSでもケタ違いのフォロワー数だ。
イラストの仕事と言っても、企業案件や個人依頼、職人タイプかアーティストタイプか、種類は様々。
フォロワー数が少なくても、素晴らしいイラストレーターはたくさんいるのは知っている。(私のそのうちの1人と思ってやっている。)

作品のクオリティやSNSの運用方法などを見てみると
納得の数字なのだが、フォロワー数が多く、
人気があるクリエイターに目が行きやすく、比べてしまうのが世の常だ。
アーティスト寄りのイラストレーターを目指している身としては、
認知度をあげてファンを増やしたいと思っているので
気にしてしまうのが本音である。 

その数字の破壊力により、頭の隅で「弱小」イラストレーターだと
思い込んでしまっているため
「有名でもないこんな私に声をかけてくれてありがとう!!!」と
思ってしまうのがこのメカニズムなのだ。

私なんか禁止バッグ

そんな私が「こんな私に」「私なんか」と考えるのを
やめることにしたきっかけがあった。
デザイナーの顔が見えにくい会社勤めの頃とは違って、
「ゴボ天さんの絵が好き」という理由で
依頼をいただいていると分かったことだ。

私は私の「好き」と「世界観」を信じようと強く決心し、
イラストレーターとして独立したことを思い出した。
 
私なんかでいいんですか?=あなたのセンス大丈夫?
 
これは、失礼すぎる。大きな気づきだった。
最近では意識して
「ゴボ天を選ぶなんてセンス良すぎでしょ!見る目あるー!!審美眼!!!」と心の中のギャルと一緒に叫ぶようにしている。

私は根が白黒思考なので自分を厳しく評価してしまう。とても疲れるので、その癖との付き合い方を試行錯誤している。

「自分で自分をいじめない。」

これは今年の目標のひとつにあげている項目だ。わざわざネガティブな感情にならなくてもいいじゃないか。
 
センス抜群のそこのあなた!
こんな素敵な私を見つけてくれてありがとう!


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