私はわたしを知らない -きまぐれレポート#02
「ママはなんでセーラームーンが好きなの?」
と子どもに尋ねられた。
何を隠そう私はセーラームーンオタクだった。
過去形なのは、妊娠をきっかけにセーラームーン情報を追いかけなくなったから。
今でもセーラームーンを連想させる言葉が聞こえてくるだけで動悸がする。星の名前はもちろん、宝石の名前、ペガサス、キンモクセイの香り、ニュースで「スーパームーン」や「火球」の言葉が出るだけでドキッとする。
子どもたちも「ママはセーラームーンが好き」ということは知っているので尋ねてきたらしい。
「小さい頃から大好きだし、、可愛いしかっこいいし、可愛いし・・・えーっと」
すぐに言葉にできなかった自分におどろいて、がっかりした。
「好きだから好きなの!」という子どもみたいな言葉しか出てこなかった。
今すぐにでもワールドシェイキングを食らいたい。
ハイヒールで折檻してほしい。
このできごとがあってすぐ。大学時代の友人と会った。
その子も言語化が目標だと言うので、興奮して意気投合。
すぐに私の中で今年のテーマが決まった。
今年のテーマは言語化
そもそも言語化は子どもが生まれてから意識するようになったことでもあった。白黒思考がゆえに、失敗を極端に恐れる性格。
子育てで失敗するわけにはいかなかった。
育児本を読み漁り、子どもの心理学の本まで読んでいた。
子どもの行動には感情があり、感情には理由がある。
このつながりを意識したことがきっかけだったと思う。
子育ては自分と向き合うことだと言うが、まさにその通りだった。
私は自分という生き物に無関心だったのではないかと思う。
「気分が落ち込む」「イライラする」「腹がたつ」。
振り返れば、自分の感情の表面しか見えておらず、そこで思考が止まっていたようだ。
なんで気分が落ち込んでるの?と自分に問いかけたことによって景色が変わった。気分が落ち込む理由を言葉にし、客観的にその解決策を考えることで少しモヤモヤが晴れたのだ。
今どうにも解決できないことは、今クヨクヨしても仕方ない、と思えるようになった。
クヨクヨ、イライラ、メソメソからの私なんてダメ人間!
で終わっていたのが「気づいたなら変われる」の思考に変化した。
自分と向き合うための言語化。
今年はもう少し深めたいと思い2024年のテーマにした。
この【きまぐれレポート】エッセイも、言語化の練習のために始めた。
ちなみにセーラームーンに興奮する理由は三つ子の魂的なものが大きい。
おどろきの吸収力を持つ幼少期にムーンパワーを浴びていたのだから、パブロフの犬のように反応してしまう。
これはもう言葉にできなくても仕方がない。
ムーンヒーリングエスカレーションでリフレッシュするしかない。
前職では情報誌の記事を書くためにいろんな人に取材をしまくっていたが、これからは自分に取材しまくろうと思っている。
「どうして?」
「なぜ?」
「ということは?」
と質問しまくろう。
人生の主人公は私なんだし。
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