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和田アキ子 〜サイン入りレコードA to Z (Donuts版) 第27回 AKIKO WADA

※無料で全文読める「投げ銭」スタイルのノートです。

2017年12月5日から2020年3月31日まで『ドーナツマガジン』に掲載された『サイン入りレコードA to Z』という連載コラムを加筆修正したものです。

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。A to Zも2巡目に突入しました。今後ともよろしくお願いします。

1巡目の時点ですでに「X」からはじまるアーティストのサイン盤が1枚もありませんでしたが、2巡目に入り、ますます少ないアルファベットが出てきました。現時点で「Q」はもう無理っぽいです。

読者の皆さま、「Q」、そして「K」や「V」、「Z」から始まるカッコいいアーティストをご存じでしたら教えてください。気に入ればアナログ盤を購入してライブを観に行きます。
(よく知らないアーティストにサインをお願いできる可能性なんてゼロに等しい気がしますが・・・)

では、気を取り直して。今回は超大物歌手です。

第27回 AKIKO WADA

(2018年7月3日公開記事を再編)

和田アキ子ですよ! ゴッド姉ちゃんですよ!
ゴッド姉ちゃんと言われてもピンとこないヤングもいらっしゃることでしょう。
1971年生まれの私は『うわさのチャンネル!!』(日本テレビ製作 1973~1979年)で、ゴッド姉ちゃんとザ・デストロイヤーの掛け合いをテレビで観ることができた最後の世代かも知れません。

私よりも上の世代の方からすると、デストロイヤーは「力道山やジャイアント馬場と死闘を繰り広げた白覆面の魔王」だと思うんですけど、私の中では「ゴッド姉ちゃんにハリセンでしばかれる覆面レスラー」というイメージの方が強かったりするんですよね。
とはいえ、代名詞の4の字固め(フィギュア・ フォー・レッグロック)でタレントを悶絶させていたので、幼心にプロレスラーの威厳を感じていたように思います。

・・・デストロイヤーの話はこの辺にしておきましょう。すみません。

1998年某日
新宿南口のHMVへ。
なにげなく店内のフライヤー置き場を眺めていると、その中に衝撃の1枚が!

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なんと和田アキ子のインストアイベントが開催されるというのです。
そりゃ驚きましたよ。天下の和田アキ子が、コンサートやテレビ番組以外で一般市民の前に降臨するなんて!
老若男女、誰でも知ってる正真正銘の大スターです。彼女に匹敵するスターなんてアントニオ猪木くらいしか思い浮かびません。

こんな機会は二度とないと思い、即座に新譜を予約。
こういうイベントの場合、CD購入者を対象としたものが多いのですが、ありがたいことに同時発売のアナログ盤を購入してもイベントに参加できるとのこと。もちろん、アナログ盤を予約しました。

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和田アキ子
『DYNAMITE-A-GO-GO!!!』 LP



1998年10月4日
イベント当日。開始時間より30分ほど早くHMVに到着したものの、店内はすでに大混雑。トークは観覧フリーだったので、あの和田アキ子をひと目見ようと、多くの人々が集まっていました。

トークの内容は、当然ながら音楽中心。『DYNAMITE-A-GO-GO!!!』や前作『DYNAMITE GROOVE』でプロデュースを担当した小西康陽氏やCOSA NOSTRA、UNITED FUTURE ORGANIZATIONのメンバーを「さん付け」し、敬意を表しながらアルバム制作時のエピソードを語る和田アキ子さん。テレビのイメージとは全く違いました。

トークの後は、アルバム購入者を対象とした握手会。
「もしかしたらサインをお願いできるチャンスがあるのでは?」と思い、万が一に備えて持参したレコードを抱えながら列に並ぶと、私の他にもレコード袋をぶら下げていた参加者がちらほら見受けられました。おそらく同じことを考えていたのでしょう。私の少し前にも1人いました。

列が進み、その方がアナログ盤を差し出すと「うわぁ懐かしい。こんなの持ってるんですか!」と和田さん。司会の方もジャケットをのぞき込み「アッコさん、若いですね~」とレコードに食いつきました。
よし、オレも援護射撃をしなければ! と、LPを掲げて和田さんにアピールすると、こちらを見た和田さんは「今の若い人はレコード好きなんですよねぇ」と言い、満面の笑みを浮かべながら側近達に向かって「オイ、ペンを持ってこい!」と一言。慌てた側近達は一斉にバックヤードに向かってかけ出しました。
がはは(笑)。テレビのイメージと一緒じゃん!

側近からペンを受け取った和田さんは、「ありがとうございます」と言いながらアナログ盤を持ってきた数人のファンにサインを入れてくれました。

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和田アキ子
『和田アキ子スペシャル』 LP

和田アキ子
1998年10月4日 @HMV新宿South


お気に入りのアルバムやライブ盤にサインを入れてもらうのが理想的ですが、以下の理由でこのベスト盤を選択。

①このベスト盤が最初に買った和田アキ子のレコードだったので。

②黒マジックでサインが書きやすそうなジャケットなので。

和田アキ子にサインを入れてもらえる機会なんて二度とないので、失敗するわけにはいきません。銀色のペイントマーカーはリスクが高いのです。
(その辺のことをFREDDIE McGREGORの回に綴っておりますので、ご覧ください)


以下の写真は参考資料として。
やはり黒マジックだと目立たなそうです。

IMG_2568 (編集済み)

和田アキ子
『どしゃぶりの雨の中で / ビートとハートを歌う』 LP


IMG_2570 (編集済み)

和田アキ子
『和田アキ子・オン・ステージ』 LP


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和田アキ子
『和田アキ子リサイタル ~日劇に於ける実況録音盤』 LP


最後に、握手してくれた和田アキ子さんの手が、私の手よりも小さかったことをお伝えしておきます。




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