大西順子 ~サイン入りレコードA to Z (Donuts版) 第11回 JUNKO ONISHI
※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。
2017年12月5日から2020年3月31日まで『ドーナツマガジン』というレコード専門ウェブサイトに掲載された『サイン入りレコードA to Z』という連載コラムを加筆修正して再掲したものです。
レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
今回は、最も敬愛するジャズピアニストです。
第11回 JUNKO ONISHI
(2018年2月27日公開記事を再編)
大西順子トリオ
『WOW』 LP
大西順子
2017年1月26日 @吉祥寺Sometime
私がジャズのレコードを買うようになったのは、1995年くらいのことでした。
ヒップホップのサンプルネタからソウルやレアグルーヴ、そしてジャズに辿り着くという、90年代を謳歌した私くらいの世代にはよくあるパターンです。
最初はどこから手を出せば良いのかわからず、ジャズの名盤ガイドに載っているような作品の再発盤や安い中古盤を、手当たり次第に買っていました。
その当時、国内のジャズシーンで注目されていたのが大西順子さんです。自分よりほんの少しだけ年上の女性がジャズの世界で活躍していることを知り、大変ショックを受けました。
「至急、この人の作品を聴かなければいけない」と思い、『CRUSIN'』というCDを購入。初めて買った日本人ジャズミュージシャンの作品です。
大西順子トリオ
『CRUSIN'』 CD
1998年
大西さんが所属するsomethin' elseの10周年記念として、大西さんのリーダー作やJackie McLeanとの共演盤、コンピ等の5タイトルがアナログ化。もちろん購入しました。
レコードで聴く大西さんのピアノは格別で、そうなると俄然ライブに行きたくなるわけです
同年10月16日。三鷹市芸術文化センターで、大西順子トリオのライブを初体験。生で聴く大西さんのピアノはレコード以上に素晴らしいものでした。
2000年代から柔術という格闘技を始めた私は、ライブを観に行く機会が激減。格闘技仲間のミュージシャンのライブや、どうしても観たい来日公演を優先するようになりました。
高校の柔道部時代、そして柔術で抱えた怪我が悪化し、担当していた柔術クラスを終了させていただいたのが2012年12月。再びいろいろなライブを観に行こうとあれこれ調べているうちに、大西さんが同年10月に引退していたことを知りました。
2016年1月
深夜、友人から、前年12月に開催された新宿ピットイン50周年記念ライブの模様がテレビで放送されているとの連絡がありました。テレビをつけてみると、まだ始まったばかりだったので、録画しながら鑑賞することに。
錚々たる面々が次々と登場し、いよいよ大御所、日野皓正クインテット。
「レギュラーメンバーに(フリューゲルホルン奏者の)TOKUさんを加えた編成なのか・・・ん? 鍵盤が2人いるな。女性か・・・えぇぇ! 大西順子じゃん!!!」
なんと、引退したはずの大西さんがエレピを弾いていたのです。
すぐさまネットで情報を入手。2015年から演奏活動を再開していたことを知りました。
更に、菊地成孔プロデュースによる復帰作と、大西さんが参加した『機動戦士ガンダム サンダーボルト』のサウンドトラック(こちらも菊地成孔作品)がリリース決定とのこと。うぉぉぉ!
思わず歓声を上げてしまいました(ほんとの話)。
2016年10月27日 @ブルーノート東京
6月に出た大西さんのリーダー作『Tea Times』のレコ発ライブがブルーノート東京で開催されました。
大西さんのライブを観たのは、三鷹で観て以来なので18年ぶり。
『Tea Times』にはラップやヴォーカルを取り入れた楽曲も収録されていたので、どんなライブになるのかドキドキでしたが、こちらの予想など遥かに上回る素晴らしい音楽を聴かせてくれました。
終演後、サイン会に参加。持参したのはこちらのLPです。
大西順子
『ビレッジ・バンガードの大西順子』 LP
大西順子
2016年10月27日 @Blue Note Tokyo
ブルーノートのレコ発以降、大西さんのライブに通うことを決意。
(2017年は12回観に行きました)
大西順子
『Tea Times』 CD
大西順子
2017年3月22日 @銀座Yamaha Hall
ライブに通い、多くの作品にサインをお願いしているうちに、ご挨拶程度の会話をさせていただけるようになりました。その際、毎回『Tea Times』のアナログ化を直訴してまいりましたが、未だに実現していません。
しかし、昨年(2017年)発表された2枚のリーダー作は、どちらもアナログ盤がリリースされました。大西さんのリーダー作がCDとほぼ同じ時期に発売されるのは初めてのことです。快挙と言ってよいでしょう。
この勢いで『Tea Times』のアナログ化も実現して欲しいところです。
大西順子トリオ
『GLAMOROUS LIFE』 LP
大西順子
2017年12月22日 @吉祥寺Sometime
大西順子
『VERY SPECIAL』 LP
大西順子
2017年12月22日 @吉祥寺Sometime
【追記】
この記事が『ドーナツマガジン』に掲載された当時(2018年2月)の最新作『GLAMOROUS LIFE』&『VERY SPECIAL』以降の作品もLPが制作されてます。アナログ派としては嬉しい限り。
JUNKO ONISHI presents THE SEXTET
『XII - Electric Side -』 LP (2018)
大西順子、広瀬未来、片岡雄三、井上陽介、高橋信之介
2019年11月23日 @新宿Pit Inn
吉本章紘
2019年12月26日 @吉祥寺Sometime
JUNKO ONISHI presents THE SEXTET
『XII - Acoustic Side -』 LP (2018)
大西順子、広瀬未来、吉本章紘、片岡雄三、井上陽介、高橋信之介
2019年12月26日 @吉祥寺Sometime
JUNKO ONISHI presents JATROIT
『Live at BLUE NOTE TOKYO』 LP (2019)
大西順子
2019年9月22日 @六本木Alfie
2019年に新宿ピットインで録音されたライブ盤も、2LPが発売されました。
コロナ以降、ライブに伺えず、サインをお願いする機会に恵まれておりませんが、いつか必ず。
JUNKO ONISHI presents THE SEXTETPLUS
『THE MOST LIVE!』 LP
大西順子さんの作品を聴いてみよう!
【vinyl】
【CD】
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