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ECD ~サイン入りレコードA to Z (Donuts版) 第7回 ECD
※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。
レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
今回は、2017年12月5日から2020年3月31日まで『ドーナツマガジン』というレコード専門ウェブサイトで執筆していた『サイン入りレコードA to Z』という連載コラムの第7回(2018年1月30日公開)を加筆修正して掲載いたします。
この回は本来、Gから始まるアーティストを取り上げる予定でしたが、ECDこと石田義則さんの訃報を知り、急遽変更させていただきました。
第7回 ECD
1994年4月16日
王子の3Dクラブバースで開催された『SCRAMBLE CROSSING』へ。
ミクスチャーやハードコア等のロックとヒップホップがクロスオーバーしたパーティーで、 私の目当てはSUPER JUNKY MONKEYとCOCOBAT。
王子駅で合流した友人から「今日、うちの職場のバイトの石田って奴がラップするからよろしく」と告げられました。ECDというラッパーの存在を知った瞬間です。
日本のヒップホップにほとんど興味がなかったので、軽い気持ちで観ていたECDのパフォーマンスは予想以上のものでした。
出番を終えた石田さんを友人が紹介してくれたので、ご挨拶。マイクを握ってDJブースから客を煽っていたECDとはまるで別人かと思うくらい静かな口調が印象的でした。
1999年
新宿時代のリキッドルームが発行していたフリーペーパーに掲載されていた『対バン同盟』という石田さんの連載コラムで、1999年2月5日に亡くなった SUPER JUNKY MONKEYの睦ちゃんの追悼文を書いてくれたことがありました。そこには「クラブなんか大嫌いだと言っていた同僚が、彼女達のライブではダイブしていた」という内容が綴られていて。あの日の光景が蘇り、泣きました。
2001年から柔術という格闘技を習い始め、ライブハウスやクラブから遠ざかっていた私が、再びECDに強い興味をもったのは、職場の同僚が貸してくれた『失点イン・ザ・パーク』という著書でした。
あまりにも赤裸々でリアルな自伝的小説に感銘を受け、読み終えた翌日に同書を購入。何度読み返したかわかりません。
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ECD
『失点・イン・ザ・パーク』
当然ながら、ライブに足を運ぶようになりました。
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ECDイルリメ / ECD
『ブレイクダンスは頭で回る / 実在の人』 7"
ECD
2009年2月11日 @渋谷Home
石田さんに初めてサインを入れていただいたレコード。
2009年9月11日
『DALEK / ZU / DJ BAKU Japan Tour 2009』にゲスト出演したECD+イリシット・ツボイを観にアースダムへ。
出番を終えた石田さんが一人ポツンと立っていたので、サインをお願いすることに。友人である睦ちゃんの追悼文を『対バン同盟』に書いてくれたことに対するお礼を言うことができました。
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ECD
『Summer Madness』 12"
ECD
2009年9月11日 @新大久保Earthdom
ECDの曲で一番好きな"Summer Madness (ILLICIT TSUBOI Remix)"を収録した12インチ。
熱量の高い"MASS 対 CORE"のライブバージョンも最高です。
スタジオバージョンを収録した12インチはこちら。
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ECD feat. YOU THE ROCK, TWIGY
『MASS vs CORE』 12"
2009年10月16日
著書『ホームシック 生活(2~3人分)』の発売記念トーク&サイン会。
急遽、奥様の一子さんも参加。隣にはベビーカーに乗ったお子様もいました。大声で泣く娘を交互に抱っこする石田夫婦が微笑ましくて。
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![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37895512/picture_pc_1c311e3557e89af2f63e9d0ede289297.jpg?width=1200)
ECD
『FINAL JUNKYのテーマ』 7"
ECD
2009年10月16日 @Tower Records渋谷店
東日本大震災以降、反原発デモ等で何度もお見かけしていた石田さんが、進行性のがんに患っていることを公表したのは2016年。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37900279/picture_pc_722f081f6b0354bbf7d5f2b9ead0bb99.jpg?width=1200)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37898955/picture_pc_22b638d8a1249c707ee5c13b2f51a65f.jpg?width=1200)
ECD×DJ Mitsu The Beats
『君といつまでも (together forever mix)』 7"
2017年に発表された"君といつまでも (together forever mix)"は、闘病中に制作された最後の曲です。
2018年1月24日に亡くなった石田さんの訃報を知ったのは、最後の著書となった『他人の始まり 因果の終わり』を読み終えた2日後の朝でした。
友人の追悼文を書いてくれた石田さんにずっと感謝の思いがあったので、編集部にわがままを言って変更させていただきました。
謹んで哀悼の意を表します。安らかに。
(2018年1月30日公開記事を再編)
追記
SUPER JUNKY MONKEYを取り上げたこちらの記事も覗いていただけましたら幸いです。
睦ちゃんが亡くなって20年経った2019年の2daysイベントにDJとして参加させていただきました。
ロフトプロジェクトが運営する『Rooftop』や、『ヂラフマガジン』にもSUPER JUNKY MONKEYの記事を寄稿してます。
マガジンはこちら。
何卒よろしくお願いします。
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