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このレコード、いつ生産されたんだろ?

※無料で全文読める「投げ銭」スタイルのノートです。

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。

先日、久しぶりにこのレコードをターンテーブルに乗せました。

 ERIC DOLPHY
『ERIC DOLPHY AT THE FIVE SPOT VOLUME 1.』
  LP (NJLP 8260) / US / 19??
  (Originally released in 1961)

side-A
1. Fire Waltz
2. Bee Vamp

side-B
1. The Prophet

Eric Dolphy - alto sax, bass clarinet
Booker Little - trumpet
Mal Waldron - piano
Richard Davis - bass
Ed Blackwel - drums

Recorded July 16, 1961 at the Five Spot Café, New York City
Supervised by Esmond Edwards
Recorded by Rudy Van Gelder

マルチ・リード奏者のエリック・ドルフィーが、1961年に発表したライブアルバム『ERIC DOLPHY AT THE FIVE SPOT VOL. 1』。

ブッカー・リトルとの双頭クインテットによる熱演を記録した『AT THE FIVE SPOT VOL. 1』は、ジャズファンであれば誰もが知る歴史的名盤です。
メンバーは、エリック・ドルフィー(as, b-cl)、ブッカー・リトル(tp)、マル・ウォルドロン(pf)、リチャード・デイビス(b)、エド・ブラックウェル(dr)。

ニューヨークのファイブ・スポットで本作が録音されたのは、1961年7月16日。ドルフィー(1964年6月29日死去)が36歳で亡くなる3年前、そしてリトル(1961年10月5日死去)が弱冠23歳で亡くなる3ヵ月前の演奏を聴くことができます。
同じ日に録音された音源で構成された『AT THE FIVE SPOT VOL. 2』(1963年発表)も評価の高い作品ですが、ドルフィーの代表作といえばやはり本作でしょうね。

A面にウォルドロン作曲の「Fire Waltz」とリトルが書いた「Bee Vamp」、B面にドルフィー自身のペンによる「The Prophet」を収録した3曲入り。

オープニングを飾る「Fire Waltz」は全音楽ファン必聴!
ウォルドロンといえば「Left Alone」が高い人気を誇っていますが、彼の最高傑作はこの曲だと思っています。


なお、SpotifyにはCD化した際に追加された「Bee Vamp」の別テイクも含まれていますが、はっきり言って不要です。
例外もありますが、基本的にボーナストラックって好きじゃないんですよね。「余計なことするなよ(怒)」って感じ。


オリジナル盤収録の全3曲を並べてみたので、よろしければご利用ください。


世界最大の音楽データベースサイトとして知られるDiscogsには、2024年5月8日の時点で62種類(LP、カセットテープ、CD、ファイル)の『AT THE FIVE SPOT VOL. 1』が掲載されています。https://www.discogs.com/ja/master/172690-Eric-Dolphy-At-The-Five-Spot-Volume-1

LPは31種類。
https://www.discogs.com/ja/master/172690-Eric-Dolphy-At-The-Five-Spot-Volume-1?format=LP


私が初めて買った『AT THE FIVE SPOT VOL. 1』は、1978年発売の国内盤LP(SMJ-6572)。ジャズを聴き始めた20代半ば(90年代半ば)に入手した中古レコードです。記憶が正しければ、500円前後だったはず。
https://www.discogs.com/ja/release/4585750-Eric-Dolphy-At-The-Five-Spot-Volume-I


『AT THE FIVE SPOT VOL. 1』のジャケットは、規格番号やレーベル・ロゴ、デザイン&フォトクレジット、アルバムタイトル下部の「with BOOKER LITTLE, Mal Waldron, Richard Davis, Ed Blackwel」といった部分が、イエロー/オレンジ系の文字で記載されているものが多いです。
(リトルの名前が大文字になっているのは、彼とドルフィーの双頭クインテットだからでしょうね)

しかし、私が現在所有しているUS盤LP(NJLP 8260)は、それらの文字がブルーで書かれていて。

「珍しい!」と思い、迷わず購入。こちらのジャケの方が断然カッコいいし、自国で生産された古いレコードのほうが音も良いので。
(最初に買った国内盤は手ばなしました)

このLPを入手したのは、約20年前。
「そういえばこのレコード、いつプレスされたんだろ?」と思ってDiscogsをのぞいてみたものの、掲載されていませんでした。
ネットで調べても、あまり情報が出てこなくて。

ラベル画像をご覧ください。

右側にトライデント・ロゴがあるタイプのラベルです。
1965年に出たリプレス盤のラベルと似ていますが、ロゴや文字の配置が微妙に異なるんですよね。
https://www.discogs.com/ja/release/1003758-Eric-Dolphy-At-The-Five-Spot-Volume-1


デッドワックスと呼ばれる音溝とラベルの間の無音部分に刻まれたマトリックス番号はNJLP-8260 A-1(B面はNJLP-8260 B-1)。

手彫りのマトリックスナンバー


ジャズの歴史的名盤を数多く手がけた録音技師のルディ・ヴァン・ゲルダーが、カッティングに立ち会ったレコードであることの証となるRVG刻印も入っています。

Machine stamp RVG


よくわからないものも。

耳マーク的な(レコードの専門用語です)


マニアの皆さまにご教示いただきたいと思い、SNS(X、インスタ、スレッズ)に投稿しました。


残念ながら今のところ、生産時期についての情報を入手できておりません。
ジャズマニア、レコードマニアの皆さま、引き続きよろしくお願いします。


未聴の方は、この機会にぜひ!


※以上で終了。「投げ銭」でサポートしていただけましたら大変助かります。

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