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鈴木勲 ~サイン入りレコードA to Z (note版) 第9回 ISAO SUZUKI
※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。
鈴木勲というベーシストの存在を知ったのは、渡辺貞夫の『PAMOJA』というリーダー作。ジャズを聴き始めた90年代中頃に、中古レコード屋でジャケ買いしたLPです。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36762880/picture_pc_d5fc37050c73bac5823392f7527ceaf7.jpg?width=1200)
渡辺貞夫
『PAMOJA』 LP
ジャズ初心者だった私は、格安で手に入る海外アーティストの再発盤や、国内アーティストのレコードをジャケ買いしていました。
当時は「和ジャズ」などという言葉もなく、日本人ジャズミュージシャンのレコードは数百円で買えるものが多かったので。
最初に買った鈴木勲のリーダー作『BLOW UP』も、1979年に日本フォノグラムから出た再発盤(15PJ-1023)で、後にスリー・ブラインド・マイス盤(TBM-15)に買い替えました。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36759825/picture_pc_e423a1c093dc7ff552f231c12cd1bfc4.jpg?width=1200)
鈴木勲トリオ/カルテット
『BLOW UP』 LP
鈴木勲
2016年5月19日 @Keystone Club東京
発売された当時(1973年)から大ヒットしている国産ジャズの名盤ですが、日本語ラップ・クラシックのBUDDHA BRAND "人間発電所"のサンプリングネタが収録されたアルバムとしてこのLPの存在を知った方も多いのではないでしょうか。
かく言う私もその一人で、"Aqua Marine"を聴く度に、"人間発電所"のイントロが浮かんできます。
(そこからさらにブルーノ・サンマルチノを思い浮かべてしまうあなた、大正解ですよ!)
2016年1月
深夜、友人から前年12月に開催された新宿ピットイン50周年記念ライブの模様がテレビで放送されているとの連絡が。大急ぎでテレビをつけて録画ボタンをポチッと押し、そのまま鑑賞。
日本のジャズの歴史そのものと言っても過言ではないピットインの50周年イベントに出演する面子が豪華なのは当然で、次から次へと大物ミュージシャンが登場するわけですが、その中でも特に目を引いたグループが2組。大西順子とTOKUをゲストに迎えた日野皓正クインテット。そして鈴木勲スペシャルセッションです。
鈴木勲 (b)
板橋文夫 (p)
井野信義 (b)
本田拓也 (ds)
ジョージ大塚 (ds)
渡辺香津美 (g)
82歳(お誕生日が1月2日なので、オンエア時は83歳)とはとても思えない鈴木勲さん(以下、愛称のOMAさん)のプレイに釘付けでした。
当然ながら、実際に生でOMAさんの演奏を聴いてみたくなるわけです。しかし、当時めちゃくちゃ忙しい職場にいたため、プライベートの時間を捻出することが難しく、ライブを観に行くまで数ヶ月かかってしまいました。
2016年5月19日
前月にオープンしたばかりのキーストーンクラブ東京へ。初めて生で聴いた鈴木勲さんのプレイがあまりにも素晴らしく、翌週もキーストーンクラブを再訪。
(オープン当初の木曜日は、OMAさんがレギュラー出演してました)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36760074/picture_pc_126c1f5f673de5c194e2b3a876bff09c.jpg?width=1200)
鈴木勲
『CADILLAC WOMAN』 LP
鈴木勲
2016年5月19日 @Keystone Club東京
その後、何度もライブに足を運びました。
中でも印象深いのが、2016年の『渋谷音楽祭』(10月23日)。
鈴木勲 (b)
中村恵介 (tp)
中山拓海 (as)
松井宏樹 (as)
小山道之(g)
永武幹子 (p)
岡田佳太 (ds)
昼下がりの道玄坂に鳴り響くエレクトリックジャズ。想像してみてください。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36760155/picture_pc_260d75c3fa3bca9ac8a87189c4c3deeb.jpg?width=1200)
鈴木勲カルテット+2
『ORANG-UTAN』 LP
鈴木勲
2016年10月23日 @道玄坂
“JAZZ GOD FATHER”と呼ばれるリビングレジェンドでありながら、子や孫のような若い世代のミュージシャンや、先鋭的なトラックメイカー達と共演する御歳87歳のOMAさん。カッコよすぎます。
コロナが収束した暁には、OMAさんのお元気すぎる強烈な演奏を再び堪能させていただきたいと思います。
![IMG_6519 (編集済み)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36761157/picture_pc_d6b0faac479211348954c9682eb29ba6.jpg?width=1200)
鈴木勲
『自画像』 LP
鈴木勲
2017年6月3日 @御茶ノ水Naru
* * *
【追記】 2022年3月10日
昨夜、鈴木勲さんの訃報が飛び込んできました
3月8日(火)午前5時17分、神奈川県川崎市の病院で亡くなったそうです。享年89歳。死因は新型コロナウイルス感染症による肺炎とのこと。
いつも優しく接してくれたOMAさんの笑顔を思い浮かべながら、彼のレコードを聴きました。
いつかまた、オマさんのベースを生で聴けると思っていたのに・・・。
謹んで哀悼の意を表します。安らかに。
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