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ココバット ~サイン入りレコードA to Z (Donuts版) 第3回 COCOBAT

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

2017年12月5日から2020年3月31日まで『ドーナツマガジン』というレコード専門ウェブサイトに掲載された『サイン入りレコードA to Z』という連載コラムを加筆修正して再掲したものです。

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
ライブハウスで長年顔を合わせていた知人から「そういえばゴベちゃん、本名はなんていうの?」と訊かれたことがあります。1人ではありません。複数の人間からずっとあだ名だと思われていました。最初から本名を名乗っていたのに・・・。

前回のBRAHMANに続き、今回も格闘技の練習仲間が在籍するバンドです。

第3回 COCOBAT

1991年11月23日
鹿鳴館で開催された『METALIZATION '91 NEO MILITIA』を観に行きました。新進気鋭のスラッシュメタルバンドが多数出演する中、1組だけ異彩を放つバンドが。ザッカザカなギターにブリンブリンなベース。存在感抜群のヴォーカリスト。スラッシュメタルでもハードコアでもなく、かと言って当時話題になっていたミクスチャーとも違う、新しい音楽でした。

1992年
1st.アルバム『COCOBAT CRUNCH』をインディーレーベルからリリースしたCOCOBAT。MISFITSやMETALLICA等のアートワークを手掛けたPUSHEADによる強烈なジャケットが話題になり、徐々に観客動員数を上げていきました。

1993年
メジャーデビューすることが発表されたCOCOBATの人気は更に上昇。日本のバンドなど見向きもしなかった洋楽ファンさえも巻き込み、ライブは軒並みソールドアウトに。

そして、8月に2nd.アルバム『STRUGGLE OF APHRODITE』をリリース。なんとかチケットを入手しようと右往左往する人々が、ライブハウスの前に溢れかえる光景が当たり前になっていきました。
アルバムを出した直後にドラマーのMATSUZAKIさんが脱退するも、すぐさま後任のHIROSHIが加入。その勢いは全く衰えず。

しかし、そんな絶頂期にSUZUKIさんと加入したばかりのHIROSHIが脱退することが発表されました。まさに青天の霹靂。本当にショックでした。

SUZUKIさんとHIROSHIが在籍した最後のライブは『A TOURIST GUIDE TO COCOBAT』という映像作品で観ることができます。
ひっきりなしにステージに上りダイブしまくる観客達にキレたヴォーカリストのRYUJIさんが、客に回し蹴りを食らわせる戦慄のシーンも収められています。
ちなみに、最初に蹴られたのは私です。

1994年~1995年
新しいギタリスト(TOMODA)とドラマー(MUROCHIN)を加えて活動を再開したCOCOBAT。しかし、1994年12月にRYUJIさんが、そして翌年早々にMUROCHINとTOMODAくんが脱退。COCOBATはTAKE-SHIT氏だけになってしまうのです。
しかしCOCOBATは終わりませんでした。新メンバーによるCOCOBATが再び動き出します。

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COCOBAT
『RETURN OF GRASSHOPPER』 LP

TAKE-SHIT、KOJI、KAME
1996年12月9日 @新宿Loft

TAKE-SHIT (b)、HIDEKI (vo)、KOJI (g)、KAME (ds)というメンバーで録音された大名盤。HIDEKIくん以外の3人のサインが入ってます。

このアルバムが出た頃、TAKE-SHIT氏に誘われ、新宿スポーツセンターで行われていた格闘技の練習会に参加するようになりました。
この時、TAKE-SHIT氏が誘ってくれなかったら、柔術をやっていなかったかも知れません。

この練習会のメンバーにはKAMEくん脱退後に加入したRYOくんもいて、熱心に打撃の練習に取り組んでいました。

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COCOBAT
『I versus I』 LP

TAKE-SHIT
2000年3月24日 @Zepp Tokyo
RYO
2002年4月17日 @新宿スポーツセンター


2001年10月28日
COCOBATの10周年記念イベントでREUNION COCOBATが実現。

RYUJI (vo)
SUZUKI (g)
TAKE-SHIT (b)
MUROCHIN (ds)

フロアは尋常じゃない盛り上がりで「TAKE-SHIT氏、RYUJIさん、SUZUKIさんが同じステージにいる!」なんて感傷に浸る余裕など全くないくらい見事な大暴れっぷりでした。

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COCOBAT
『STRUGGLE CRUNCH』 LP

TAKE-SHIT
2001年10月28日 @新宿Loft

終演後、TAKE-SHIT氏にサインをお願いしました。持参したのは1st.と2nd.から選曲されたアナログ盤です。
RYUJIさんとSUZUKIさんにもお願いしたくて持参したわけですが、恐れ多くて無理でした。
(私、RYUJIさんに蹴られておりますので)

柔術を本格的に始めた2001年以降はライブハウスから遠ざかっていましたが、若い頃から抱えていた怪我が悪化して試合に出られなくなると、再びライブハウスに足を運ぶようになりました。
そんな時期に仲良くなった現ギタリストのSEIKIが柔術に興味を持ち、私が在籍する柔術チームの練習に参加するようになりました。凝り性のSEIKIは熱心に練習し、日々上達しています。

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COCOBAT / BALZAC
『SCREWBITER』 7"

TAKE-SHIT
2004年3月7日 @お台場スタジオドリームメーカー
SEIKI、RYO
2009年11月8日 @渋谷Cyclone


現ドラマーのKIMくんが加入し、メンバーが固定してから随分経ちます。そろそろ新しいアルバムを出しても良いのではないでしょうか。
COCOBATの皆様、期待してますよ~


【追記】

『ドーナツマガジン』にこの記事が掲載された後、なんとRYUJIさん、SUZUKIさん、HIDEKIくんのサインをゲット!

蒐集記19年12月-11

COCOBAT
『STRUGGLE CRUNCH』 LP

TAKE-SHIT
2001年10月28日 @新宿Loft
RYUJI
2018年9月20日 @池袋手刀
SUZUKI
2019年12月7日 @新大久保Earthdom


蒐集記20年2月-1

COCOBAT
『RETURN OF GRASSHOPPER』 LP

TAKE-SHIT、KOJI、KAME
1996年12月9日 @新宿Loft
HIDEKI
2020年2月1日 @渋谷Cyclone

HIDEKIくんに「太いペン(太字/中字)と細いペン(細字/極細)、どちらが書きやすいですか?」と尋ねると、細いペンを選択。当然、細字で書いてくれると思いきや、まさかの極細。なぜだ・・・。

蒐集記20年2月-2
蒐集記20年2月-3

(2017年12月19日公開記事を再編)


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