見出し画像

陰キャという概念が陽キャになる可能性

昨今のインターネットはファッション陰キャが多い…!

SNSの普及に伴って、いいねを貰うために自身のキャラクターを偽る人というのはかなり多いです。

彼氏がいるのにいないと言ったり、押せばだけそうな雰囲気を出したり、加工で現実以上に可愛く見せたり……

そのくらいならまあ良いのですが、最近多いのはファッション陰キャです。

陰キャだから〜と自身を蔑んだり、アニメの話題をここぞとばかりに話したり……

可愛くて陽キャよりも、こんなに可愛いのに陰キャという方がインターネットの民に親しみやすいのをいいことに明らかに陽キャの生活をしてそうでも陰キャと偽っています。

こちらのツイートが全てを物語っています。

ガチ陰キャだった筆者にはわかりますが、陰キャは文化祭準備中の教室で自撮りなんてできませんし、BeRealも繋がる友達がいないのでやりません。

そもそも自己肯定感が終わっているので、自撮りを積極的にする人も少ないです。

このようにファッション陰キャが蔓延っているわけですが、まあそれ自体はどうでも良いと言えばどうでも良いのです。

自己肯定感を求めキャラ付けするというのは、人間のような知能の発達した動物は必然的にやってしまう行動だと思うので。

しかし筆者が危惧しているのは、陰キャという概念の崩壊です。

最早自信を陽キャだと言うよりも、陰キャだと自称する人が多い時代。

陰キャを名乗っている人全員を足して割れば、おそらく陽キャ人間が排出されるレベルになってしまっている気がします。

ではそのガチ陰キャを示す単語はないのか?



あります。「チー牛」です

昔は陰キャも一種の差別用語でしたが、元ネタのイラストがある分正直それより酷いです。

差別用語が陽キャが用いるレッテルに使われ、さらに酷いものを本物の差別用語として扱う。

この循環がある限り、今後陽キャは自信をチー牛だと言いますし、今のチー牛はもっと酷い呼び方で呼ばれるようになってしまうでしょう。

あんまりこういう言いたくないですが、障害者という概念もそうですよね。

筆者は治安の悪い小中学校に通っていたため、特殊学級の方に対して障害者だと影で笑っている陽キャもいました。

そんな環境であるため、同性も恋愛対象である筆者は周りにそれを言わないようにしていました。絶対馬鹿にされるので。

しかし昔そうやって笑っていたであろう陽キャ達が、今は自分は障害者だのLGBTQだのと名乗りファッションのようにその名称を付け替えています。

こんな世の中になっていちばん困るのは陰キャ、障害者、LGBTQなどファッション単語をファッションとして使っていなかった当事者です。

現にこの記事でも筆者は自信を陰キャや同性愛者だと言っていますが、傍から見てファッションにしか見えませんもん。

どうすりゃいいんだよ。

結局こんな世の中で我々が生きるには、自信をカテゴライズしないことに徹するしかありません。

自分の情報を言わない、属性でカテゴライズしない、さらに人にカテゴライズさせない。

そうすればファッションと言われることも、差別されることもありません。

これって学生時代は難しいのですが、社会人になればみんな周りのことなんて興味無いので意外とできたりします。

ただでさえ発言1個1個を気をつけなければ行けない時代ですし、みなさんも多くは語らない大人をめざしてみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?